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 「3万人調査で明らかになったITエンジニアの実態」の第4回目では,ITエンジニアのキャリアに関する調査結果を見ていく。

25歳以下では半数以上がアプリケーションスペシャリスト

 最初に,年齢層別の職種分布を見てみよう。なお本調査では,職種として,ITスキル標準で定義された11の職種---マーケティング,セールス,コンサルタント,ITアーキテクト,プロジェクトマネジメント,ITスペシャリスト,アプリケーションスペシャリスト,ソフトウェアデベロップメント,カスタマサービス,ITサービスマネジメント,エデュケーション---に品質保証を加えた12の職種を定義している。

 図1は25歳以下,26~30歳,31~35歳,36~40歳,41~45歳,46歳以上という年齢層別に,職種の内訳を示したものである。

図1●年齢層ごとに見た職種構成(単位は%,カッコ内は回答者数)
図1●年齢層ごとに見た職種構成(単位は%,カッコ内は回答者数)
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 キャリアのスタート地点と言える25歳以下では,51.5%と半数以上がアプリケーションスペシャリスト。ちなみに「ITスキル標準V3 2008」によるアプリケーションスペシャリストの定義は

業種固有業務や汎用業務において,アプリケーション開発やパッケージ導入に関する専門技術を活用し,業務上の課題解決に係わるアプリケーションの設計,開発,構築,導入,テスト及び保守を実施する。構築したアプリケーションの品質(機能性,回復性,利便性等)に責任を持つ。

となっている。いわゆる業務系SEだ。

 アプリケーションスペシャリスト以外では,ITスペシャリスト(11.8%),ITサービスマネジメント(11.3%),ソフトウェアデベロップメント(10.8%)が多い。

 参考までに,ITスキル標準V3 2008によるITスペシャリスト,ITサービスマネジメント,ソフトウェアデベロップメントの定義は以下の通り。

【ITスペシャリスト】
ハードウェア,ソフトウェア関連の専門技術を活用し,顧客の環境に最適なシステム基盤の設計,構築,導入を実施する。構築したシステム基盤の非機能要件(性能,回復性,可用性など)に責任を持つ。

【ITサービスマネジメント】
システム運用関連技術を活用し,サービスレベルの設計を行い顧客と合意されたサービスレベルアグリーメント(SLA)に基づき,システム運用リスク管理の側面からシステム全体の安定稼動に責任を持つ。システム全体の安定稼動を目指し,安全性,信頼性,効率性を追及する。またサービスレベルの維持,向上を図るためにシステム稼動情報の収集と分析を実施し,システム基盤管理も含めた運用管理を行う。

【ソフトウェアデベロップメント】
ソフトウェアエンジニアリング技術を活用し,マーケティング戦略に基づく,市場に受け入れられるソフトウェア製品の企画,仕様決定,設計,開発を実施する。また上位レベルにおいては,ソフトウェア製品に関連したビジネス戦略の立案やコンサルテーションを実施する。開発したソフトウェア製品の機能性,信頼性等に責任を持つ。

 アプリケーションスペシャリスト,ITスペシャリスト,ITサービスマネジメント,ソフトウェアデベロップメントを合わせると85.4%。ほとんどのITエンジニアが,このうちのいずれかの職種から,キャリアをスタートさせていることが分かる。

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