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 オフィスにあるパソコンのほとんどにインストールされているマイクロソフトの「Microsoft Office」。関連するコストを引き下げたいのなら「2:オフィスソフトをフリーに切り替える」で紹介したように無償製品を使う手もある。だが互換性などの問題から踏み切れない企業も多いだろう。

 マイクロソフト製品を継続使用する場合でも無駄遣いをしていないかどうか確認したい。マイクロソフトのボリュームライセンスは最低3本から契約できるため決裁権のある部署単位で契約している企業も少なくないが、これは効率が悪い。ボリュームライセンス契約の大きなメリットである割引率は契約本数が多いほど高くなるからだ。

図●ボリュームライセンス契約規模による価格の違い<br>ライセンス購入本数が多いほど購入価格の割引率も大きくなる。
図●ボリュームライセンス契約規模による価格の違い
ライセンス購入本数が多いほど購入価格の割引率も大きくなる。
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 ワープロ、表計算、プレゼンテーション、電子メールの4ソフトから成る標準版を例に取ると、初回3本以上の「Open License」では12%しか引いてくれないが、年250本以上で適用される「Select レベルA」だと19%引きになる。

 ボリュームライセンスよりもさらに安く調達する技もある。パソコン購入時にプレインストール版を購入するのだ。3万5700円と通常のパッケージより32%も安く買える。

 ただしプレインストール版はパソコンが壊れた際に新しいパソコンにライセンスを移す「移管」ができない。パソコンを買い直すたびにライセンスを買い直す必要もある。利用できるバージョンが最新版だけと制約も多い。これに対してボリュームライセンスなら、古いバージョンも利用可能だ。