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園田 誠(そのだ まこと)
 1965年愛知県生まれ。多摩美術大学卒業。石橋を叩いて渡るA型。美術大学卒業のキャリアを活かして,あちこちでWebデザインの原稿とか書くくせに,サイト全部のHTMLをマメに書くのが面倒だから自分のサイトもブログ・システムに変えてしまった不精者。つまり今回のテーマであるWeb APIを語るには,まさにうってつけのWebプログラム系フリーライター。http://www.japan.xitami.net/

 ブログや自分のサイトを作っていて一番の問題は,SPAMメールが増えるということです。もちろんメール・アドレスを公開しなければ,SPAMが送りつけられてくることはありません。サイトにぽろっと書いたメール・アドレスだけで,どうしてSPAMが増えるのかを理解するには,まずSPAM業者がメール・アドレスを集めている仕組みを知らなくてはなりません。

 SPAM業者はSPAMを送りつけるメール・アドレスを集めるのに,わざわざ名簿や個人情報リストを買ったりしません。メール・アドレス収集ロボットを使って,あらゆるサイトからリンクを辿りながら,ページにあるメール・アドレスとおぼしき部分を抽出してデータベースに登録していきます。人間が手作業で集めているわけではないんですね。

 プログラムが勝手に巡回しているという意味で「ロボット」と呼ばれます。メール・アドレスは半角英数で構成されますから,ロボットにとってはページ開設者が日本人だろうが英語圏の人だろうがおかまいなしです。そのため一度データベースにメール・アドレスが登録されてしまえば,英語やロシア語,ハングルといったあらゆる言語のSPAMが届くようになってしまいます。私が1985年頃から使っていて,一時期サイト内に公開していたメール・アドレスでは現在,1日に500通ものSPAMが送信されてきています。

 「メール・アドレスを公開するとSPAMが増える」ことが広く知れ渡るようになり,最近ではメール・アドレスを自分のサイトで公開しない人が増えました。あるいは,メール・アドレスをロボットに認識されないための工夫として,メール・アドレスすべてを全角英数(xxxx@xxx.xx.xx)で書いたり,@を"at"や"アット"のように表記する(xxx at xxx.xx.xx),メール・アドレスをペイントソフトでテキストを書き込んだ画像として公開するなどの回避策をとる場合もあります。

 それはそれで効果はあるのですが,本当にメールで自分に連絡を取りたがっている人にとっては不便この上ありません。40歳を過ぎた私の周りにはPCそのものに詳しくない知人も多く,全角英数で書いたメール・アドレスをそのままメールソフトに打ち込んで「メールが送れない」と結局電話をかけてくる人もいたりします。電話で連絡できるのなら最初から電話でいいんじゃないかとも思いますが「一度メールで連絡してみたかった」のだとかなんとか。