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 NHKの見逃し視聴サービス「NHKオンデマンド」(NOD)のパソコン向けサービスで,コンテンツの視聴に必要なソフトのアップデートが正常に行えず,サービスを利用できないケースがある問題について,NHKは,サーバー・システムを管理するNTTコミュニケーションズ(NTTコム),再生ソフトの開発元であるマイクロソフトと共同で原因を調査し,近く具体的な対策を実施する予定である。

 NHKが2008年12月1日に開始したNODは,パソコン向けとテレビ向けの二つのサービスがある。サービス開始1カ月間のパソコン向けサービスの番組視聴回数(ビデオビュー)は22万回,会員登録数は1万6000件だった。テレビ向けのサービスは,ビデオビューが約3万回で,各配信事業者を経由しているため会員数はNHKでも把握できていない。NHKはサービス開始当初,2009年3月までに4億円の売上と,8万人の会員登録を目標としていた。この目標に対し12月の結果は「当初の予想よりかなり低い」(NHKオンデマンド室)状況だという。

 NHKはパソコン向けサービスの利用が低調な理由として,最新の映像配信技術を採用した結果,多くの利用者の環境でWebブラウザーと映像再生ソフトであるWindows Media Player(WMP)のアップデートが必要となったのが原因だと分析する。特にWMPのセキュリティーアップデートに失敗し,NODの利用者登録まで行ったものの番組を視聴できていない利用者が相当数いると見ている。NHKがNTTコムと,マイクロソフトと共同で原因を調査を進めるのは,この問題への対応を進めるためである。

著作権の問題で配信中止は12月だけで約40本に

 このほかにも,NODで配信を予定していた番組の権利許諾交渉が放送後も決着せず,配信が遅れたり中止となるケースが出ている。出演者から配信許諾がもらえない,海外・プロスポーツ関連の映像で権利処理ができないといった理由で配信を中止した番組は,12月だけで約40本に上った。この件についてNHKは,解決まで時間がかかるという見通しを示した。

 NHKは今後,NODの利用を促進するためにインターフェースの改善やプロモーションの強化を予定している。また4月の番組改定に合わせて,より多くの番組の見逃し視聴サービスでの提供と,語学や趣味関連の番組配信を強化する計画である。