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 ビル・ゲイツ引退後の米マイクロソフトの行方を占う一冊。マイクロソフトの鍵となる人材,製品,戦略を列挙し,個別に細かな分析を施すという手法を採るため,分かりやすいストーリーのある本ではない。

 だが,通して読むと次世代のマイクロソフトの全体像が漠然と浮かび上がる仕組みだ。同社が米グーグルなどに押され気味の単純な“落日の帝国”ではなく,いまだに大きな資金力とIT資源を有した一大企業であり,舵取り次第で巻き返す可能性があることを作者が示唆している点が興味深い。

マイクロソフト ビル・ゲイツ不在の次の10年

マイクロソフト ビル・ゲイツ不在の次の10年
メアリー・ジョー・フォリー著
翔泳社発行
1764円(税込)