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 複数のブレードサーバーを効率的に管理するには,使い勝手に目を向ける必要がある。前出のフランスベッド メディカルサービスの森氏は「スイッチやルーターなどを同一筐体に詰め込むブレードサーバーは,ケーブルも複雑に絡み合い,運用性を高めるノウハウが求められる」と強調する。

 現在190台のCPUブレードを運用するパナソニック電工も,ブレードサーバーの導入で,運用性に最もこだわった。図4に示したのは,2年前にサーバー選定で利用した評価表である。50項目に上る評価項目の中で特に重視したのは大きく四つ。フェールオーバー,サーバー構成イメージ,管理ソフト,外部ストレージ──だ。

図4●パナソニック電工がこだわった運用性<br>パナソニック電工は,増え続けるサーバーを3人という少ない要員で管理するため,運用性にこだわった。その結果,フェールオーバーの時間が短くサーバー構成イメージをコピーしやすい製品を選んだ。ポート数と自動的なリソース配分については優先順位を下げた
図4●パナソニック電工がこだわった運用性
パナソニック電工は,増え続けるサーバーを3人という少ない要員で管理するため,運用性にこだわった。その結果,フェールオーバーの時間が短くサーバー構成イメージをコピーしやすい製品を選んだ。ポート数と自動的なリソース配分については優先順位を下げた
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 「運用担当者はわずか3人。この人数で1日3台のペースで増え続けていたサーバーの設定や管理を行うには譲れない条件だった」と,選定に当たったパナソニック電工インフォメーションシステムズの八木洋至氏(IDCビジネス本部 サーバーソリューション事業部)は話す。採点は当時のものだが,イージェネラ製品の評価が最も高かった。フェールオーバーの時間は5分以内と短かく,OSやミドルウエアといったサーバー構成のイメージを稼働中にコピーできる柔軟性もあった。管理ソフトがGUIだけでなく,CUIにも対応していた。「キャラクタ・ベースなら外出先など回線が低速な場所でもサーバーを操作できる。サーバーの起動順序を細かく設定したバッチ処理も作りやすい」(八木氏)。

 ポート数が少ない,性能に応じた自動的なリソース割り当てができないといったマイナス面があったものの,運用性を重視した同社には,それらは「あれば便利」な機能としか映らなかった。