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キャリア・グレードNATで変わるインターネット

2011年に在庫が底をつくと見られているIPv4アドレス。その対応策として,企業内ネットワークや家庭内ネットワークの中で使われているプライベート・アドレスの範囲をプロバイダのアクセス網まで広げる「キャリア・グレードNAT」に注目が集まっています。本連載では,キャリア・グレードNATの動きをはじめとして,それがエンドユーザーに及ぼす影響や,複数ある導入形態などを解説していきます。

キャリア・グレードNATの呼称について

 キャリア・グレードNATは,IETF(Internet Engineering Task Force)に提案中の技術です。2009年2月現在,標準化作業中であることを表す「Internet-Draft」段階の文書が公開されています。この技術が注目され始めた2008年の半ばは,「Carrier Grade Network Address Translator (NAT)」(CGN)という名称が使われていました。その後2008年11月,Internet Draftにおける名称は「Large Scale NAT」(LSN)に変更されました。本連載では表記を「キャリア・グレードNAT」にそろえておりますが,キャリア・グレードNAT(CGN)とLSNは同じしくみを指しています。

松本直人 (まつもと なおと)
ネットワークバリューコンポネンツ ニュービジネスチーム
1996年より特別第二種通信事業者のエンジニアとしてインターネット網整備に従事。その後システム・コンサルタント,ビジネス・コンサルタントを経て,2008年より株式会社ネットワークバリューコンポネンツにて新規ビジネス開発を担当。技術開発からビジネス構築までを一気通貫で担当する。システム延命技術の研究開発に取り組む「仮想化インフラ・オペレータズグループ(VIOPS)」発起人のひとりでもある。