マイクロソフトは2008年8月12日に,主力開発ツール製品の最新版「Visual Studio 2008 Service Pack 1(以下VS2008SP1)」の出荷を開始した。実行環境の新版「.NET Framework 3.5 Service Pack 1」,リレーショナル・データベース管理システムの新版「SQL Server 2008」を含む,大規模なバージョンアップである。
8月上旬にダウンロード可能になっていたのはVS2008SP1の本体部分と,SQL Server 2008 Expressのエンジン部分のパッケージだけだった。8月22日にはGUI(Graphical User Interface)で操作できる管理ツールを含む「SQL Server 2008 Express with Tools」が,9月3日には,それにテキスト検索機能やレポート出力機能を加えた「SQL Server 2008 Express with Advanced Services」が,さらに9月19日にはVisual Studioを使うのに欠かせないドキュメントであるMSDNライブラリのVS2008SP1対応版がダウンロード可能になった。だんだんと,開発ツールを更新できる環境が整ってきたわけである。
VS2008SP1を使ってみると,機能の多さ,規模の大きさに驚く。正直,インストールは楽ではない。現在使っているコンピュータにどのようなソフトウエアが入っているかによって何をどう入れるべきかが違うし,ハードディスクの容量も消費するし,インストールに時間もかかる。しかし,動かして得るものは多い。プログラミングの最新動向が,この中にぎっしりと詰まっているからだ。次からのインストール編をしっかり読んで,あなたのニーズに合った開発環境を構築してほしい。