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 電気の使い過ぎはよくないと分かっていても,データセンターやサーバー・ルームの電源なら心配いらないと,見て見ぬ振りをしている方がいるかもしれない。しかし,それは大きな誤解だ。ラックで実際に使っている電流値を見逃してはいけない。

 電気を使い過ぎるとブレーカが落ちるのは家庭でも経験できるが,これはラックでも同様だ。ラックに空きスペースがあるからと機器を増やしていくと,サーバー・ルームの分電盤内にあるブレーカが落ち,ラック及びシステム全体に影響を及ぼすことがある。

 では,ラックごとの使用電流はどのように管理すればよいのか。

 当然,ラックに搭載する機器が決まっていれば,その機器が使用する電流を合計した容量を持つ電源を用意すればよいので簡単だ。しかし実際には,機器の拡張まで見越して最終的にどの程度の電流値になるかを予測するのは難しい。

 そんなときに使われるのが,電流監視機能が付いたラック搭載型コンセント・バーである。許容範囲の電流値(A=アンペア)が超過しないよう,管理可能になる(図1)。

図1●電流監視機能が付いたラック搭載型コンセント・バーで,使用する電流値をチェック
図1●電流監視機能が付いたラック搭載型コンセント・バーで,使用する電流値をチェック

 最新のラック搭載型コンセント・バーだと,ネットワーク・インターフェースを装備している。ネットワーク上でステータスの監視はもちろん,設定した電流値を超過した場合や下回った際に電子メールを送信することが可能だ。コンセントごとに電源のON/OFFが可能な機種を使えば,使用していないコンセントをOFFにし,不用意に機器を接続させないようにすることもできる。

 このように,使用する電流値を可視化したラックにしていけば,システムのログからピーク時の電流値を確認して安全にIT機器の増設を計画できるようになる。ブレーカがすぐに落ちる心配も減り,電源の増設が必要なタイミングも見極められる。

APCジャパン
サービス事業部 ソリューションエンジニアリング部
ソリューションエンジニア 水口 浩之

前職は国産包装機械メーカーの海外事業部で技術営業として英語圏を担当。2006年よりAPCジャパンにて,ソリューションエンジニアとして顧客の希望するソリューションを設計している。UPS,ラック,空調,APCの全製品を組み合わせ,UPSとソフトウエアによるシャットダウン・システムの設計からラックの架台設計まで行う。ITインフラのスペシャリストを目指す。