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 今回は,ネットワーク障害発生時にアプリケーションでどのような対応方法があるかという観点と,すでに完成しているシステムに対してどのような対応策が適用できるかについて説明しました。今回の設計ポイントは以下の通りです。

[ポイント1] 障害対策はアーキテクチャに含める

 ネットワーク障害は必然です。しかし,後付けで障害対策をアプリケーションに組み込もうとしても難しいものです。あらかじめ障害が起こることを前提にアーキテクチャを設計しておかなければなりません。例えば,今回の対応案で示した「コンテキストを分割可能に設計する」といったことは,スケールアップの面からも考慮しておくべきことでしょう。

[ポイント2] 待たせてエラーになるならビジーに

 今回のように障害が起こったり,予想以上にリクエストが増大したりすることも考えられます。アーキテクチャを設計する際は,「利用者を待たせてエラーになるくらいならビジーに(要求を受けない)」という方法も選択肢に入れておく必要があります。

arton(本名:田島 暁雄 / たじま あきお)
業界特化型のコンピュータ・メーカーに勤務。入社当初はメインフレームのミドルウエア開発を担当。その後,ダウンサイジングに合わせてUNIXサバー,Windowsクライアント/サーバー,組み込み機器をカバーする分散型業務シーステムの設計から実装まで幅広く担当する。JavaEE,C#,Rubyに関する複数の著書がある。2007年度マイクロソフトMVP(XML)