PR

 正解は2,4です。今回は,「Bronze DBA11g」の試験範囲より,バックアップに関する問題です。Oracle 10gの試験でも,同じ内容が試験範囲に含まれます。

 さて,今回の出題のテーマは「一貫性バックアップ」です。一貫性バックアップとは,インスタンスを停止し,誰もデータにアクセスできない状態ですべてのデータファイル,制御ファイルをバックアップしたものを指します。一貫性バックアップは,abort以外のオプションをつけてデータベースを停止した状態で取得され,取得されたデータファイルには,それまでに発生したすべてのトランザクションの変更が書き込まれた状態になっているため,リストア後すぐにオープンすることができます。

 一方,データベース起動中に取得するバックアップのことを「非一貫性バックアップ」といいます。非一貫性バックアップでは,バックアップ中にもデータの更新が行われる可能性があり,実行中のトランザクションによる変更の一部はデータファイルには書き込まれず,REDOログファイルの中にのみ書き込まれる可能性があります。このため非一貫性バックアップは,リストアした後,ログを適用するリカバリ操作を行わないとオープンすることができません。非一貫性バックアップは上記の理由から,すべてのログを保存するARCHIVEログモードで運用しているデータベースでのみ有効で,NOARCHIVEログモード(デフォルト)で運用しているデータベースでは,前述の一貫性バックアップが唯一のバックアップ法になります。

 従って,今回の問題の正解は,選択肢2と選択肢4ということになります。不正解の選択肢はすべて非一貫性バックアップの特徴です。