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「合気道を学びに来日した青年がSEOビジネスに目覚める」Sozon 代表取締役CEO アミール・アヤロン氏

 初めて来日したのは23歳のとき,1994年です。もともとは合気道を勉強したくて日本に来ました。オーストラリアのシドニーに住んでいた頃は合気道のほかにも空手やカンフーやムエタイとか,いろいろな武道をやっていました。ひと頃は漢方も勉強していて,針やマッサージにも興味があった。そこで中国へ行ってカンフーや漢方を勉強するか,日本で合気道を勉強するか迷ったのですけど,いろいろな本を読みながら合気道の哲学が気に入ったので,日本に来ることにしました。

 その後一度オーストラリアに戻って,97年の終わりに再来日しました。

 パソコンは11歳のころから勉強していて,お父さんにしつこく「パソコンを買って来て」と言っていたので,13歳のときに「Apple IIc」を買ってもらいました。Apple IIcでBASICを使っていろいろなプログラムを自分で作りましたね。例えば,当時「エレクトリック・ドリーム」という米国の映画があったのですけど,この映画の中でパソコンがAI(人工知能)的に,自分で意識を持ってユーザーと対話するシーンが出てきます。これに影響されて,自分でも作ってみようと思って,質問するとちゃんと答えるような会話ソフトを作ったりしました。

 あと,「カネゴン」()ではないのですけど,ビジネスにも興味がありました。親に頼らず自分なりにお金を稼ぎたかったのです。ビジネスやマーケティングとか,日本に来るまで500冊くらいはそういう本を読みましたね。

SEOソフトの独自開発を始める

Sozon 代表取締役CEO アミール・アヤロン氏(写真:厚川 千恵子)
Sozon 代表取締役CEO アミール・アヤロン氏(写真:厚川 千恵子)

 インターネットのビジネスに興味を持ったきっかけは,94年に初めて日本に来る途中の飛行機で読んだ本。インターネットでビジネスができるという内容の本なのですけど,「これは面白いね」と思いました。

 2回目に来日したとき,始めはオフショア投資やオフショアでの会社設立に関するニューズ・レターの会社を立ち上げたのですが,2000年くらいからインターネットのビジネスをやりたくなった。それでフリーになって,プログラマに払うお金もなかったので,自分で勉強しながらソフトやシステムを作り始めたんです。「iモード」が出たころでしたから携帯電話用のゲームやサービスを作っていました。

 その頃から,当時はまだ言葉がなかったのですけど「SEO」(検索エンジン最適化)にも関心があって,「検索エンジンはこういうことをやると上位に来るね」とか,そういうことに興味がありました。当時だと検索エンジンは「アルタビスタ」などですね。

 SEOのソフトを作り始めたのはあるインターネット関連会社のために働いていた2001年から。実はSEOを行う海外製のソフトがあったのですが,日本語が文字化けしていた。そのうち日本語が使えるSEOソフトが出てくるだろうと思って待っていたのですが,なかなか出てこなかったので自分で作り始めました。

 それでSEOソフトの「SeoSpy」を開発してリリースしたのが2003年10月末のハロウィンのころ。1年後の2004年10月にSozonを設立しました。SeoSpyははじめは自分が使いたいから作ったのですが,どうせならSeoSpyを使って自分でビジネスをやろうと思ったのです。

SEOビジネスは「Win-Win-Win-Win」が重要

 SEOが「世間から注目を浴びてきたな」と思ったのは2004年くらいで,2005年だともうだいたい知られていました。ただ,2004年だと「SEOは怪しいですねぇ」と,SEOにあまり良いイメージがなかったのも事実で,大きな会社から「うちはSEOはやりません」と言われたこともありました。

 SEOのビジネスは「Win-Win-Win-Win」が重要だと思います。つまり,検索エンジンとインターネットのユーザー,Webサイトの運営者,そしてSEO事業者のWin-Win-Win-Winです。SEOをうまくやれば,検索結果の上位に上がるべき価値のあるWebサイトが上がります。そうなれば,検索エンジンもWin,ユーザーもWin,Webサイトの運営者もWin,SEO事業者もWinです。

 現在,売上げはSEOのコンサルティング事業の方がSEOのソフト販売よりも大きい。SeoSpy以外にもいろいろなツールを社内で作っていて,それらを使ってコンサルティングを行っています。

 顧客数は2004年の10月以降で,中・大企業だと数十社くらい。全日空やニフティさんも顧客ですね。パートナー経由でビジネスを行っているSOHOや小さな企業さんだと1500社以上あります。