PR

 『プログラムはなぜ動くのか』(日経BP出版センター)など著名な入門書を手がけた矢沢久雄氏による最新書。プログラミングが「できない」状態から「できる」状態になるための基礎知識や思考のコツを紹介する。学習に必要な道具や教材選びの要領,サンプルプログラムをまねる際のポイント,一人前のプログラマがよく使う考え方などの情報が盛り込まれているのが面白い。

 前半では入力や出力などコンピュータの基本機能,CPUやメモリーなどのハードウエア,順次と分岐,繰り返しといったプログラムの流れなどを解説。後半ではアルゴリズムや状態遷移図などに触れる。エンジニアであれば既知のことばかりだが,説明文は「なるほどそういう説明の仕方もあるな」とうならせる。新人を教える立場にある中堅・ベテランが「教え方を学ぶ」ために読むのもいいだろう。

 「プログラミングの楽しさを知ること」「自分で調べて憶えること」「サンプルをまねること」「プログラムは自分の手で打ち込み,自分で動作を確認すること」。このような基本を説く著者の言葉は,“修行”を積み重ねてきたベテランの心によく響く。春の足音が聞こえてきたこの時期,気分を新たにするためにも一読を勧める。

ifとelseの思考術

ifとelseの思考術
矢沢 久雄著
ソフトバンク クリエイティブ発行
2520円(税込)