ミラーリングのスケジュールを設定
ミラーリング・オプションの設定が終了したら,図9の画面の下部にある「次へ」のボタンをクリックし,ミラーリング・スケジュールを設定する(図10~図14)。これらの設定画面をみればわかるように,スケジュールは月/週/日/時間単位で設定できる。図13に示した時間単位の設定の場合は,1時間ごとにミラーリングを実施したい時には下段の「指定」にチェックし,時間を分で指定すればよい。一定間隔で指定したい場合は,中段の時間間隔を設定すればよいが,指定できるのは59分以下である必要がある(「70分ごと」や「120分ごと」といった指定はできない)。
なお,上段にある「全て」を指定すると,1分間隔でミラーリングが実施される。図14に表示されている「その他指定」を選択すると,「常にミラーリング」を選択可能で,片方向ミラーリング,両方向ミラーリングいずれの場合も,リアルタイムにミラーリングが実施される。時間指定の「全て」や「その他指定」の「常にミラーリング」の設定を行うと,コンピュータやネットワークに対する負荷が大きくなるので,事前に十分なテストをする必要があるだろう。
スケジュールの設定が終了したら,ミラーリングの対象としないファイルの選択画面を経て,確認画面が表示される(図15)。この設定で問題なければ,画面下段にある「適用」ボタンをクリックした後,再び御鏡サービスを起動させると,指定した条件に基づいてミラーリングが開始される(図16)。設定したミラーリング・プロセスを右クリックすると,図16の画面に示すようなコンテキスト・メニューが表示されるので,ここから編集や追加作業を行うことも可能だ。
このコンテキスト・メニューに示されている「今すぐ実行」は,たとえば毎時定刻に実施するミラーリングを今すぐ実行してみたい場合に使用する。なお,図16の左端にあるアイコンは,ミラーリング・モードを表している。アイコンは,モードによって区分されているので,御鏡が今,どのような状態にあるのかをすぐに把握することができるようになっている(図17)。
御鏡は,内部的にはプロセスがスレッド化され,複数の処理を並列で稼働させることができる。そのため,ミラーリングが比較的高速に実施されるのが特徴である。とはいえ,ミラーリング対象とするファイル数が多く,また時間間隔の狭いミラーリングモ・ードを選択すると,コンピュータやネットワークへの負荷が大きくなり,ネットワークのパフォーマンスが低下しかねない。事前に十分なテストを行い,適切な条件を設定することが大切であることを認識して使っていただきたい。
公開当初はシェアウエアの有料ソフトでしたが,記事後に無償に変更されたので,それに合わせて記述を変更しました。 [2009/11/10 13:45]