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 情報とは何か?コミュニケーションとは何か? なかなか反射的に答えることができません。しかし,「情報を共有しよう」,「コミュニケーションを円滑にしよう」という言葉は,多くの企業で耳にします。情報とコミュニケーション。この二つは,よく使われる言葉ですが,キーワードだけが先行しているように思うのは,私だけではないと思います。

 それらを正しく理解しないことには,改善の方法はありません。そこで,今回は情報とコミュニケーションについて,お話ししたいと思います。

  1. 共に働く人に提供すべき情報は何か。それは,どのようなかたちで提供すべきか
  2. 顧客が必要とすべき情報は何か。それは,誰から,どのような形なのか

 この二つは,互いに密接な関係にありますが,実は異なる問題です。

 自分が何を提供するかを最初に考え,コミュニケーションが始まります。コミュニケーションが成立しなければ,情報は入ってきません。

 コミュニケーションがその本来果たすべき機能を仕事の場で果たすためには,個人的な要求抜きで成立させる必要があります。あくまでも共通の課題認識を持つ。つまり,成果に焦点を合わせるということです。

 情報を提供すべき相手が誰であるかを考えたとき,課題と仕事に焦点を合わせ,初めてコミュニケーションが成立するのです。情報の発信だけでは,成果とは成り得ません。その情報が受け手にとって価値あるものとして活きてこそ,成果となります。

(1)共に働く人に提供すべき情報は何か
それは,どのようなかたちで提供すべきか

 果たすべき機能を果たせるコミュニケーションをとるために,まず考えることは,自分が必要とするものではなく,自分は人から何を求められているか,またそれは誰なのか,という点です。自分は,どのような情報を必要とし,誰から,いつまでにどのようなかたちで提供してもらうのかはその後の問題です。

 自分から情報を提供する際,誰に,どのような形で行う必要があるか,という問題に本当に正しく答えられるのは,情報を受け取りたい自分以外の人たちです。この意味からも,自らが必要とする情報を得るためには,自分を取り巻く周りの人(共に働く人,自分が依存している人,自分が行っていることを知ってもらうべき人など)に,自分はどのような情報を提供したらよいのかを,最初に,相手に確認することが重要となります。