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写真1●NEC川崎データセンターにあるサーバー・ラック
写真1●NEC川崎データセンターにあるサーバー・ラック
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 NECグループは,日本全国53拠点でデータセンターのビジネスを展開している。「NEC川崎データセンター」は,その中にあって首都圏のデータセンターとして重要なポジショニングにある。

 同データセンターは,もともと金融機関専用のデータセンターとして機能していた。しかし2008年,金融機関以外の企業も活用できるよう,築25年を超える建屋を改築。既存データセンターをリニューアルしたのだ。NECの荒牧伸一氏(システム・サービス事業推進本部 データセンタ企画管理部 部長)は,これこそ資源尊重の時代に適応した「リサイクル型データセンターだ」と語る。

ラック専用フロアと平置き専用フロアを混合

 NEC川崎データセンターは,また「ハイブリッド型データセンター」とも呼ばれている。改築にあたって,一般フロアにラック専用フロアと平置き専用フロアという二つのエリアを設け,平置き専用フロアでケージングのニーズにも応えるようにしたからだ。マシン・フロアの床面積は約3000平方メートルあり,大型のハウジング(コロケーション)案件にも対応可能だ(写真1)。

 改築にあたっては,冷気と廃熱の分離,電源ケーブルと通信のケーブルの分離など,エアフローを考慮したフロア設計を行って高発熱のサーバーに対応できるようにするとともに,需要見合いで設備を段階的に導入することで環境負荷の低減にも気を配っている。

FISC安全対策基準に準拠

 金融機関での利用から始まったデータセンターだけに,FISC(金融情報システムセンター)の安全対策基準を当然のごとく満たしている。また,水平だけでなく上下動にも免震効果を持ち,震度5~6の地震を200ガル以下に抑えるよう設計された3次元免振動機能を持つ床,備蓄燃料で最大90時間稼働可能な自家発電機設備などファシリティはかなり堅牢だ。加えて,24時間365日の有人警備と機械による警備監視,金属探知機と有人チェックによる入館者の所持品検査など,その運営も非常に厳密に行われている。

 こうした体制が評価されたのだろう。ある金融機関が勘定系基幹システムの稼働拠点として選定し,すでに運用を開始しているという。同社の小川博史氏(マネージドサービス事業部 エキスパート,東日本アウトソーシングセンター長)は,NEC川崎データセンターの強みについて,「グループ会社であるNECフィールディングのエンジニアが24時間365日常駐して迅速で的確なハードウェア保守を行っていること。首都圏主要エリアからアクセスしやすいこと。本番センターとしても,バックアップセンターとしても利用できること」を挙げる。

常駐可能なプロジェクト・ルーム

 NEC川崎データセンターを最も特徴づける施設は,プロジェクト・ルームの存在かもしれない。顧客のリクエストに応じて一からこれを設計することも可能。同社の伊藤栄一氏(マネージドサービス事業部 シニアエキスパート 兼 金融ソリューション事業本部 シニアエキスパート)は「システム開発プロジェクトの進行中あるいはシステム移行期間中というのは,関係者が常駐できるスペースが必要になる。そこで事務フロアを改築してスペースを設けた」と,設置の背景を語る。

 現在,7部屋が用意されており,中には入退室管理のため暗証キー・システムが設置された部屋もある。まだ50平方メートルほどの部屋を7~8室設けるだけの余裕があるという。それなりに構築・利用コストはかかるが,大型プロジェクトを進める際にはありがたい空間となりそうだ。

ワンモア・ポイント
 データセンターはNECのオフィスも兼ねているため,食堂がある。さらに,昼食であれば仕出しサービスも利用可能とのこと。プロジェクトが佳境で食事に出る時間も惜しいとき,重宝するだろう。

基本情報
●名称:NEC川崎データセンター
●場所:神奈川県川崎市
●最寄り駅:要問い合わせ
●料金:要問い合わせ