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「今回ご紹介する新刊はこれです。オーム社の『プログラマのための論理パズル』。出た当初はノーマークだったけれど,意外と売れてるんで嬉しい驚きです。」
「え,パズル? じゃ小林さん,この問題知ってます?」
「あのね,人の言うことを聞きなさいよ,鶴橋さん。で,この本,著者はニューヨーク大学の教授で,タイトル通りのパズル集です。ただしあくまで教育目的の。翻訳者は,パズルは思考力のトレーニングに向いていると書いているように,解法から考えなければならないタイプの問題で,一つポイントが分かればそれでスッキリ解ける,というものじゃないね。問題の文章自体,普通のパズル問題よりかなり長いし,条件も複雑。私は正直言って問題を理解するだけでもけっこう時間かかりました。でも現実のプログラミングの現場では,多分もっと複雑で多様な要因と向き合わなければならないわけで,パズルとしてのエレガントさは犠牲にしても,じっくりと『考える』力を養う道具として,有効かもしれない」
「じゃ,いい? 300kmの道があって,1台の自動車がそこを走っていきます。最初の100kmは80分で走りました。次の100kmも80分で走りました。ところが最後の100kmだけは,1時間20分もかかってしまいました。なぜか?という問題」
「それ,駄ジャレクイズか何かじゃないの?」
「ちゃんと明晰な解答が用意されています」
「最後の100kmだけ山道だったとか」
「そういうことじゃなくって・・・」

「ま,いいや。4月のベストいきます。今回のベストは,見ててクラクラするぞ。まず1位は秀和システムの『最新ITIL V3の基本と仕組みがよーくわかる本』」
「ええと,刊行されたのが4月の中旬で,初登場1位という快挙ですね」
「まあ,これが売れることは,刊行前から分かっていました。まさにうちの店のために出してくれたような本だね。ITILのVer.3についての本は,4月には他社からも新刊が出ていて,そちらもお客様の関心は高いし」
「それで2位からが・・・」
「2位は日経BP出版センターの『クラウド大全』。3位は朝日新聞社の『クラウドコンピューティング』。4位はインプレスの『クラウドコンピューティング入門』。そして5位が東洋経済新報社の『クラウドの衝撃』!」
「クラクラするって,このこと・・・」
「『クラウド大全』は4月の新刊なのに2位。ベストに出てこなかったほかのクラウド関連書も,それなりに売れているし,まさに旬のテーマと言えるね」
「ていうか,他にあまり話題になるようなものがなかったってことですよ」
「厳しいご意見だけど,まあそんなところだろうね。今期待しているテーマというと,iPhone関連書籍がここにきてまた動いている。ケータイ関係でまたひと花咲いてくれると嬉しいんだけどな。でもすぐ熱くなってすぐ冷める分野だから・・・」

「6位がソーテック社の『ITIL入門 ITサービスマネジメントの仕組みと活用』」
「これはもう定番。7位が技術評論社の『Google検索&便利技』。新書サイズのお手軽ガイド。刊行は1月だけど4月になって急に売れ出した」
「8位のIDGコミュニケーションズ『ITアーキテクト』は,開発者向けのムックですね」
「9位,青春出版社『パソコン整理の裏ワザ』。青春出版社は新書サイズの,ちょっと手元に置いておくと便利っていう本を出してきていて,この本の前に出た『パソコンの“重い・遅い”がスッキリ解決する本』なんかもよかったよ」
「そして10位は技術評論社の『ITIL実践の鉄則』ですか。これもITIL関連でずっと売れている書籍。6位の本といい,ITIL関連書籍は相変わらず好調ですね」

「で,どうなの?」
「なにが?」
「答え。さっきの問題のさ」
「正解は80分も1時間20分も同じ」
「・・・」
注:アルバイトの鶴橋さんは架空の人物です。