悪文と良文から学ぶロジカル・ライティング
目次
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ロジカル・ライティング実践演習 2
いよいよこの連載も最終回となりました。今回の実践演習の題材は、クレーム報告です。クレーム報告の場合、つい状況をダラダラと書いてしまい、長くなりがちです。これでは情報が全く整理されず、トピックがあちこち飛び、読み手を混乱させてしまいます。
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ロジカル・ライティング実践演習 1
さて、ひととおり文書の構成や文章表現の基本ルールについて学んできました。ここからは学んだことを実践に役立てられるよう、実践演習をしていきましょう。
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漢字と平仮名の割合を適切にする
漢字か平仮名か、どちらにしようか迷ってしまうことってありませんか?例えば、「…宜しくお願いたします」⇔「…宜しくお願い致します」「ぜひ、お願いできますでしょうか」⇔「是非、お願いできますでしょうか」これはどちらが適切でしょうか?
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句点「。」と読点「、」の決まりを知る
文章を作成する際に欠かせないのが句点「。」と読点「、」です。改めてそれらの使い方を振り返ってみると、意外と感覚的に使ってしまっていることに気づきます。今回は、句点「。」と読点「、」のルールを学びましょう。
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二重否定を避ける
今回は、話し言葉でよく使ってしまう表現「~ないこともない」「~ないとも限らない」といった二重否定を取り上げます。これを文章で用いると、話し言葉の場合と同様に意味が曖昧になり、誤解のもとになってしまいます。
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適切な指示代名詞を使う
会話の中でとっさに言葉が出てこず「えーっと、アレをあれして、それから、ソレをそうすればいいでしょう…」などと、アレやソレといった指示代名詞を多用してしまい結局相手には話が通じなかった、という経験があるかもしれません。同じ現象が文章でも起ります。
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事実と推測を区別する
今回は、事実と推測(私見)について明確に区別する、というテクニックを紹介ましょう。読み手が正確に現状の把握をできるように、実際に起っていること(事実)と、自分の考え、あるいはこれから起こりそうなこと(推測)を、しっかり区別します。
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「お願い」と「お断り」はクッション言葉を使う
今回は、「クッション言葉」について、解説します。このテクニックは、使わないと相手に「不快感」を感じさせてしまうものです。マスターすると印象が良くなりますから、ぜひ覚えておきましょう。
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敬語を使いこなそう2 敬称編
電子メールなどのビジネス文書では、敬称の使い方にも気をつけましょう。今回は、敬称の正しい使い方を学びます。ビジネス文書で敬称を使う際、大切なことは相手を敬うための「尊称」と、自分をへりくだるための「卑称」をきちんと区別することです。
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敬語を使いこなそう1 動詞編
会話と同様に、電子メールなどのビジネス文書でも、敬語を頻繁に利用します。今回は、正しい敬語について学習しましょう。
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文章表現ならではの言い回しを覚える
日本語では、書き言葉と話し言葉を使い分けなければなりません。文章で話し言葉を用いてしまうと礼儀を欠いてしまったり、軽率な印象を与えてしまったりします。ビジネス文書では、話し言葉を多用せずに、きちんとした書き言葉を使いましょう。
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「の」を3つ以上連続して使わない
同じ文章の中に「~の~の~の」と「の」が連続して3回以上続くと、文が間延びした感じになり、稚拙な印象を与えてしまいます。これは口語的な表現に近いためだと考えられます。
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一文一義にする
前回「一文を短くする」では、一文50文字を目安に短くし、それぞれの短い文を適切な接続詞でつなぐと、文章全体がわかりやすくなるということを紹介しました。今回は、一文を短くするための具体的な方法として、「一つの文に一つの事柄だけを入れる」という方法を紹介します。
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一文を短くする
わかりにくい文章を書いてしまう理由の第1位とも言えるのが、「一文が長い」ということです。文章がダラダラと続き、伝えたいことのゴールが見えない文章というのは、ときにイライラさせてしまうほど読み手に負担をかけてしまいます。
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語尾を統一する
文章を書くときに,語尾を「です・ます調」にするか「だ・である調」にするか迷うことがあると思います。文書を書くうえで語尾は,文章のイメージやリズムを作り出す大切な要素です。今回は,語尾に関するテクニックをご紹介します。
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接続詞を効果的に使う
文章の流れは接続詞によって決まります。なぜなら,接続詞は文の方向性を決めるからです。読み手は接続詞の登場によって,文章がどの方向へ向かうかを知ります。例文を使って,接続詞の効果的な利用方法をマスターしましょう。
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修飾語と被修飾語をはっきりさせる
文章の基本的なルールは,コツさえつかめばそれほど難しいものではありません。普段よりも少しだけ,ルールを意識できるかどうかが分かりやすい文を書く際のポイントになります。今回は,修飾語と被修飾語に関するルールをご紹介します。
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主語と述語を対応させる
文章のルールは非常に多岐に渡り,それらをすべてマスターすることは困難です。しかし,基本的なルールだけにフォーカスして「最低限これだけを押さえておけばよい」と割り切れば意外とハードルは低くなります。今回紹介するのは,主語と述語に関するテクニックです。
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話の階層をそろえる
今回は,「話の階層をそろえるとわかりやすい文書になる」というテクニックをご紹介します。実際の文書を使って実践してみましょう。文例は,システム開発においてバグの発生を防ぐためのポイントを指摘した文書です。わかりにくい点はどこでしょうか?
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適切な順番で項目を並べる
文書をわかりやすくするための目標「文書の全体構成を組み立てられるようにする」を,実際の例を使って実践してみましょう。 下記の文書は,システム・トラブルの報告を受けた河田さんが,上司の山下部長にあてて書いた報告書です。わかりにくい点はどこでしょうか?