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 しばらく前から,ノートPCのバッテリーの充電状態が100%に到達しなくなりました。ついには50%から伸びなくなったため,バッテリーを交換することにしました。

 このPCは約4年前に購入したもので,2年ほど前にも一度バッテリーを交換しています。メーカー純正のバッテリーは高価なので,サードパーティー製品を選択しました。2年で昇天とは短いように思いますが,毎日大容量の充放電を繰り返していたので,仕方ないとあきらめています。

 PC自身の買い換えもちらりと考えましたが,速度面での不満は特にありません。なので,今回もバッテリー交換を選びました。前回と同じサードパーティーの製品を購入しようと思ったのですが,既に製造中止とのこと。そこで,ネットで検索して別のサードパーティーを見付け,そちらに発注しました。

互換品を提供するサードパーティーの役割が重要に

 10年ほど前は,新しいアプリケーションを使うには,新しい,より高性能なPCが必要でした。パッテリーの寿命が尽きる前に,CPUの速度やメモリー,ディスク容量などが陳腐化していたのが実態です。

 しかし,今ではユーザーのアプリケーションに対するニーズがWeb,メール,オフィス・スイートなどに集約され,5年ほど前のPCでも十分使い続けられるようになっています。その一方で,消耗品であるバッテリーの交換という問題を,多くのユーザーが避けて通れなくなりました。

 PCメーカーが,純正品をオプションとして供給するのは当然でしょう。しかし,バッテリーの交換を行う人が増えると,純正品だけでは需要に応えきれなくなる恐れがあります。互換品を製造するサードパーティーの役割も重要になってくるはずです。

 増設メモリーなどの周辺機器は,PCメーカー自身も供給しています。それでも,サードパーティー無しに市場が成り立たないことは歴然たる事実です。バッテリーの互換品は,まだ十分とは言えない状況です。もっとサードパーティーが出てきてほしいと思います。

バッテリー交換でPC本体のゆがみが直った

 今回,新たにバッテリーを交換したところ,100%充電状態となるのは当然として,別の改善点がありました。PC本体が“グラつかなく”なったのです。

 バッテリーを交換する前は,机の上でキーボードを操作していると,微妙にグラついていました。4本の脚が同一平面上になく,本体が微妙にゆがんでいたのです。

 筆者はこのPCに対し,ハードディスクの交換などのために分解と組み直しを何度か行ってきました。そのせいで,ひずみが生じたため,グラつくのだろうと,己の不器用さをのろいながら我慢して使ってきたのです。しかし,それがバッテリー交換で改善したとなると,筆者のせいではないことになります。

 では,何が理由だったのでしょうか。交換前のバッテリーを取り出して,新バッテリーと比べてみます。すると,旧バッテリーはプラスチックのボディーがパンパンに膨らんでいることに気付きました。

 なぜバッテリーがパンパンになったのかは,はっきりしません。何らかの原因でパンパンになったから,充電状態が100%に到達することがなかったのかもしれませんし,充電状態が100%に到達することがなかったため,PC本体からの充電状態が慢性的に続いてパンパンになったのかもしれません。「パンパンになる粗悪品」なのか「使い方が悪くてパンパンにはなったものの,出火は食い止めた良品」かを判断するのも困難です。

 しかし,粗悪な互換メモリーなら,PCが動かなくなるだけですが,バッテリーの場合は出火などの重大事故につながりかねません。互換バッテリーが市民権を得るには,一般消費者が安心して選択できるような仕組みが必要でしょう。業界団体などによる認定,PCメーカーとのパートナー契約,などが考えられます。エコにもつながるので,ぜひ実現してほしいものです。