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大手および中堅のSI(システムインテグレーション)会社,米大手ソフトウエア会社,米大手ハードウエアベンダーから採用担当マネジャー4人を招き,匿名座談会を実施した。Part2では,新卒採用に関してどんな人材が欲しいのかをずばり議論した。(座談会は2009年1月29日に開催)

新卒採用に関して,今どんな人材が欲しいですか。また,その見分け方は?

大西:学生に求めるものは,以前と変わりませんね。長い目で見たとき,成長できるポテンシャルが大きい人材が欲しい。例えばエンジニアを採用する場合でも,学生が今持っているエンジニアとしてのスキルを見ることはほとんどないし,英語力や学校の成績を見ることもありません。

当然,技術力は重要だが,そのほかの要素を重視すると。では何を見るのでしょうか。

大西氏(仮名)
大西氏(仮名)
米大手ソフトウエア会社 日本法人の人事部門で,新卒採用および中途採用を担当する。

大西:人としての動き方,行動特性みたいなものですかね。知識でも技術でもない,その人自身がどう行動できるかを見ます。キーワードを挙げるとすれば「オープンである」とか「コミュニケーションが取れる」とか「大きなチャレンジが好きだ」とか。

 これらのポイントについて,グループディスカッションや面接での発言や振る舞いから,採用担当者がその場で実際に感じたもので評価していく。学校名や所属学部などは事前に記入してもらいますが,これはあくまでも参考程度です。高学歴の人も多いのですが,採否とはリンクしていません。高学歴であっても,行動特性の観点で評価できなければ採用しません。

田口:うちも同じで,学生に求めるものは,ここ数年間,全く変わっていません。しかし学生側の意識が変わってしまっている。あまりにも周囲の環境が変化したために学生たちの心が揺れ動き,非常に安定志向になっています。就活フェアに出ても,電力会社やガス会社といった社会インフラ系の企業は長蛇の列なのに,こっちには時々しか来ないとか。だから,セミナーなどを通じて,そうした不安をできるだけ解消するような働きかけをしています。

 ただ,それでも不安が消えない人もいて,面接を2回,3回とやっているのに,まだ「リストラはされますか」といった質問が出たりする。こういう学生はまず採らないと思いますね。