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 次期クライアントOS「Windows 7」がとても優秀だという多くの意見は,米Microsoftが「Windows Vista」で確立してしまった悪いイメージを払拭するのに役立つだろう。そうした状況を聞いて,誰もが「Windows Vistaの出来の悪さなんて知っている」と自己満足しているが,実際の状況はそれほど単純ではない。現実を見てみると,Windows Vistaの企業向け販売は,先代である「Windows XP」の発売からの同期間で見ても相変わらず上回っている。

Take1:Vistaの販売は依然として好調

 Microsoftは2009年5月最終週,不都合な真実が忘れ去られていることにきちんと対処しようとして,事実を思い出させることを決意した。Microsoft副社長兼Windows事業担当CFOのTami Reller氏が,再び「Windows Vistaの導入/展開状況はWindows XPをわずかに上回っている。多くの企業が,Windows Vistaの導入計画を進行中だったり,膨大なテスト/計画/トレーニングを実施している最中だったり,導入の準備を進めていたりする」と述べたのだ。

 最近では「この先Windowsは衰退していく」という見解が多いものの,そもそも経済全体が歴史的な停滞状況にあるという前提を忘れないようにしよう。マイクロソフトのWindows部門は,2009会計年度第3四半期(2009年1~3月期)に25億ドルの純利益を計上した。この金額は決してはした金などではないし,米Appleの同じ期間の総利益(つまり「Macintosh」「iPhone」「iPod」を合わせた利益)に比べても約2倍ある(関連記事:Microsoftの1~3月期決算,11%減収で32%減益Appleの1~3月期決算は増収増益,iPhoneがMac不調をカバー)。

 筆者は,ほとんどの技術系メディアが,この数字とAppleの大ヒット商品を賞賛しているに過ぎないと確信している。ここにある現実の受け入れを恐れてはならない。

Take2:「Silverlight 3.0」のリリースは7月

 Microsoftは2009年5月最終週,次世代Webプラットフォーム「Silverlight 3.0」を7月10日にリリースするとした。Silverlight 3.0は,これまでのWebビデオ配信システムを強力なWebアプリケーション配信システムに進化させ,3次元(3D)処理,ハードウエアによるグラフィックス・アクセラレーション,H.264形式ビデオなど様々な新機能を搭載する。

 同社は「Silverlight 3.0」のリリースに合わせ,Webデザイナ向けツールの新版「Expression Studio 3」も提供する。