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 先日,総務省 電波政策課長の渡辺克也氏の講演を聞く機会があった。講演の主題は「2010年代の電波利用の将来展望」であるが,最後に紹介したのが表題の「モバイル革命“10年周期”説」だった。モバイル業界では,ほぼ10年おきに革新的なサービスが登場しているというものである。

 今から10年前の1999年を振り返ると,「iモード」が登場し,モバイル環境からのインターネット・サービスが開花した。その10年前の1989年は,重さが300gと当時としては小型・軽量の携帯電話が市場投入された年である。この年を境に,携帯電話の大衆化が一気に進んだ。

 さらに10年さかのぼると,1979年は自動車電話。現在のモバイル時代の芽生えがここにあったといえるだろう。そして,渡辺氏が最初の革新的サービスとしたのが,1968年に登場した「ポケベル」だった。「1年ずれていて残念」(渡辺氏)ではあるが,確かに,爆発的に広がったサービスは,ほぼ10年おきに登場している。

 「それでは,今年2009年に登場する,革新的なサービスとは何だろうか?」というのが,渡辺氏の講演の締めだったのだが,みなさんは何が思いつくだろう。2009年の大型新人と言えば,間もなく国内に登場する“Androidフォン”(NTTドコモが提供する「HT-03A」)だ。もしかすると,ポケベル以来の1年の誤差で昨年に国内に上陸した「iPhone」かもしれない。ひょっとすると,今年後半に登場する,未発表の“何か”かも…。

 6月19日に開催するイベント「オープンモバイル・コネクションズ2009」では,今後10年を左右するようなモバイル・サービスを展望してみたい。今回のイベントでは,Androidフォンを発表したばかりのNTTドコモをはじめ,KDDIとソフトバンクモバイルの携帯電話事業者大手3社の講演を予定している。オープンモバイル時代に向けた,通信事業者の最新の取り組みを報告してもらうことになっている。

 さらに,その前の週(6月8日~12日)に米サンフランシスコで開催される米アップルのWWDC(Apple Worldwide Developers Conference)2009の最新報告,そしてベンチャー企業による海外市場開拓レポートも楽しみだ。このイベントをきっかけに,歴史に名を刻む“何か”が生まれることを期待している。