PR

 2009年4月23日,地上デジタル放送の普及推進PRで,メイン・キャラクターに起用されていたSMAPの草なぎ剛氏が,公然わいせつ罪で逮捕されるという事件が発生した。総務省は即日,起用したテレビ・コマーシャル(CM)の放送を中止するなど,通信・放送業界にも波紋が広がった。

 実は草なぎ氏は,NTT東日本が2月から一部地域で放送していた「フレッツ・テレビ」のCMの1バージョンにも登場していた。幸か不幸か,そのCMは,事件前の3月中に自主的に放送を中止していたため,事件後に取り扱いを検討するといった騒動には巻き込まれずに済んだ。

 中止したCMの内容は,同じSMAPに所属する木村拓哉氏がアンテナだらけの屋上で「もうアンテナは要らないんだよ。今はテレビに光を挿すの」と,アンテナの撤去を促すというもの。地デジ推進CMで「アンテナ良し!」と言っていた草なぎ氏も,このCMでは,「光を挿せばアンテナは要らないことを知っている」という立場で登場していた。

 ただこの内容は,あまりにも「アンテナ不要」を強調しすぎたことが一部の視聴者の反感を買ったようだ。NTT東日本には,「地デジ推進キャラが出てきてフレッツ光を挿せと言うのは,視聴者の誤解を前提にした意図的な誘導ではないのか」といったクレームが寄せられたという。それを受けてNTT東日本は,このCMの放送を打ち切った。

 フレッツ・テレビの販売方法を巡っては,総務省が2月に「NTT東西自らが提供している放送サービスと誤解される恐れがある」と広告手法に注文を付けるなど,トラブルの発生源になっている。同サービスのアピールの仕方は,今後も頭の痛い問題になるだろう。