前回は,現場の話に触れましたが,今回は,実務を進めるうえで必要な知識について,話を進めていきたいと思います。
成果をあげるために
会社は,成果をあげるところですよね。すでにお話ししたように,Webサイトも成果をあげる場所です。その成果とは,
「能力」x「意欲」x「問題意識」x「相互支援」
から生まれます。
- 「能力」とは,やってきたこと,できること,強み,スキル
- 「意欲」とは,やりたいこと,情熱,モチベーション
- 「問題意識」とは,現状と未来のギャップを発見すること
- 「相互支援」とは,コミュニケーション
「問題意識」は,感受性。それを行動に移せるのが,感応性。人を巻き込めるのは,感化性。実務は,左脳が強く求められますが,実務に至るまでは,右脳の活躍が求められます。
成果の鍵になるものは
情報社会と呼ばれて久しいですが,すでに今日は,知識社会に進化しています。その知識社会とは,知識を活用するのに知識が必要とされる,根本的変化が常態の社会です。
それぞれの専門知識は休むことなく高度化し,専門性を増し,単体では価値を発揮しなくなります。したがって,専門知識の孤立は死を意味します。すでに,専門知識と専門知識の協働が必須となり,「相互支援」が常態となっています。ゆえに,「相互支援」関係を構築するうえで,このコラムのテーマの軸である,「コミュニケーション」の重要度がますます高まっていきます。
どんなに
「能力」x「意欲」x「問題意識」
があっても,「コミュニケーション」がゼロならば,「相互支援」を得られず,掛け算の結果はゼロ。前述の通り,専門知識の孤立は死を意味し,成果はあがらなくなります。