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NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は,「SaaS/クラウド時代の法人向けネットワーク・サービス」を標榜する新サービス「バーストイーサアクセス」を2009年7月1日に開始した。物理インタフェース(イーサネット)の10%の帯域を確保しつつ,広い帯域を安価に利用できるのが特徴だ。

 バーストイーサアクセスは,物理インタフェースの一部の帯域を保障する帯域確保型通信と,瞬間的には物理インタフェースの上限まで利用可能な通信(バースト通信)の二つを組み合わせた。

 同サービスの受け付け開始は7月1日。同様のサービスには,KDDIが発表していた「KDDI Wide Area Virtual Switch」があるが,そのサービス開始時期も7月1日。NTTコムは,先行するKDDIにぶつけてきた格好だ。

帯域確保と低価格・広帯域を両立

 バーストイーサアクセスでは,物理インタフェース速度100Mビット/秒に対応した「バースト100」と10Mビット/秒に対応した「バースト10」の2品目を用意している。それぞれインタフェース速度の10%を確保帯域とする(図1)。基幹系業務の通信に帯域確保通信を適用し,インターネットを含む情報系業務の通信にバースト通信を使うという用途を想定する。

図1●バーストイーサアクセスの構成<br>確保帯域10Mビット/秒,バースト可能帯域100Mビット/秒のメニュー「バースト100」の例を示した。このほか,確保帯域1Mビット/秒,バースト可能帯域10Mビット/秒の「バースト10」というメニューもある。
図1●バーストイーサアクセスの構成
確保帯域10Mビット/秒,バースト可能帯域100Mビット/秒のメニュー「バースト100」の例を示した。このほか,確保帯域1Mビット/秒,バースト可能帯域10Mビット/秒の「バースト10」というメニューもある。
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 メリットは,料金をあまり上げずに利用可能な帯域を増やせる点だ。例えば,同社のe-VLANまたはArcstar IP-VPNの帯域確保型サービスでは,10Mビット/秒の料金は26万円/月だが,100Mビット/秒の料金は70万円/月になる。これに対し,バースト100は30万円/月の料金で済む。

 これまでは低料金のサービスを使おうとすると,ベストエフォートで品質もそこそこというブロードバンド回線によるエントリーVPNしかなかった。同社は「帯域確保とベストエフォートの中間が欲しいという声に応えた。今後大きく伸びるだろう」(ブロードバンドIP事業部 サービスクリエーション部の高部文宏担当部長)と期待をかける。

 今回のサービスは,先行するKDDIのサービスと発想は同じ。KDDIに比べて優位な点としてNTTコムは,どの拠点でも利用可能という点を挙げる。「我々の理解では,KDDIのサービスでバースト対応可能なのはデータ・センター回線だけ。当社は,どの回線にも適用できる」(同社 同事業部 マーケティング部の中山幹公担当部長)。さらに拠点ごとに帯域確保型とバースト型を設定し,一つのVPNで混在させられる。これによりユーザー企業は,拠点に適した方式を選択し,コストを最小限に抑えたネットワークを構築できるという。