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 リニューアルされたCCNAでは,ケーブリングに関する問題が増えています。特に重要なイーサネットのケーブリングについては,UTPケーブルのカテゴリと種類,シリアルケーブルについてはBack-to-Back接続時のレイヤ2のトラブルシューティングを押さえておきましょう。

■問題のコマンド出力について

 問題では,トラブルシューティングで頻繁に使用される,show ip interface briefコマンドの出力結果を提示しています。

 このコマンドは,ルータの各インタフェースのレイヤ1(Status),レイヤ2(Protocol)の状態,およびIPアドレスを一覧で確認することができます。

 問題の出力から,FastEthernet0/0はレイヤ1がダウンしているのでケーブリングなど物理層の問題が,Serial 0/0はレイヤ1がUPしているのでケーブリングは正常,レイヤ2がダウンのため問題が生じていることが分かります。

 それでは図1でイーサネットのケーブリングに使用されるUTPケーブルについて見ていきましょう。

図1●UTPケーブル
図1●UTPケーブル

■イーサネットケーブル(UTP)のカテゴリと種類

 10BASE-T,100BASE-TXおよび1000BASE-Tの各イーサネット規格では,UTPケーブルが使用されます。

 UTPケーブルはUnshielded Twist Pairの頭文字をとったもので,色分けされた8本の細い銅線が2本ずつ編み込まれ,非金属(ポリ塩化ビニールなど)の被覆でコーティングされています。

 また,UTPケーブルは品質に基づき,カテゴリが定められています。数字が大きいほど品質が高くなり,10BASE-Tではカテゴリ3以上,100BASE-TXではカテゴリ5以上,1000BASE-Tではカテゴリ5e(eはエンハンスド)以上のケーブルを使用することが定められています。

 イーサネットで使用するUTPケーブルの両端には,1番から8番までの8本のピンを持つRJ-45のコネクタが取り付けられますが,このピン配列が両端で同じであればストレートケーブル,ピン番号の1番と3番,2番と6番の2組がクロスしていればクロスケーブルとなります。

 このピン番号に対する色分けの標準としてA規格(EIA/TIA568A)またはB規格(EIA/TIA568B)が用意されています。市販のケーブルは,両端のRJ-45コネクタがA規格同士またはB規格同士であればストレートケーブル,片側がA規格で反対側がB規格であればクロスケーブルとして識別できるようになっています。

■ストレートケーブルとクロスケーブルの用途

 イーサネットで接続する機器の組み合わせによって,ストレートケーブルで接続する場合と,クロスケーブルで接続する場合があります。図2の2つのグループを押さえ,同じグループ内の機器を接続するときはクロスケーブル,異なるグループの機器を接続するときはストレートケーブル,と覚えておきましょう。

図2●ストレートケーブルとクロスケーブルの使い分け
図2●ストレートケーブルとクロスケーブルの使い分け

 なお,ポート側でクロス・ストレートの自動判別を行い,誤ったケーブルが差し込まれても接続を可能にする,Auto-MDIXと呼ぶ機能を持つ機器もあります。