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ツヴァイの池田晃専務取締役。2009年2月から業務改革、IT、環境・社会貢献推進室を担当している

 経済産業省調べでは、結婚相談業・結婚情報サービス業の事業者数は3700~3900社、市場規模は年間500億~600億円、サービス利用者の数はおよそ60万人と推定されている(同省が2006年5月にまとめた「少子化時代の結婚関連産業の在り方に関する調査研究報告書」より)。2008年後半に突如降ってわいた「婚活」ブームが、この業界の追い風となっている。

 業界唯一の上場企業であるツヴァイも追い風を受けている。2009年の春先以降、資料請求件数が前年同期比10~20%増の状態だという。同社のCIO(最高情報責任者)である池田晃専務取締役は「顕在化している市場規模は60万人だが、利用意向を持つ独身者は280万人はいる。新しいシステムを構築して対応していかなければならない」と語る。

 実際に2008年11月には「マイページサービスシステム」を稼働させた。これは会員がパソコンや携帯電話で自身の活動状況を確認したり、パーティーなどのサービスを申し込んだりできるというものだ。従来、紹介書は郵送でやり取りしていたのを、オンラインで見られるようにもした。紹介相手と連絡を取り合うまでの時間を短縮できるようにするためだ。ただし、顔写真だけは同社営業所内の専用端末でしか確認できないままにしている。個人情報保護の理由が大きいが、それだけではない。積極的に来店してもらって、カウンセラーの相談業務や、電子化されていない情報を利用してほしいと考えているためだ。「仕組みはハイテクに、フォローはハイタッチに」と池田専務は考えている。

 ツヴァイは20年以上前から会員データベースなどで積極的にIT投資をしてきた。現在もおよそ年間に1億円を投じている。池田専務は「現在の基幹システムは使い勝手が悪くなってきた。3年以内に基幹システムを再構築したい」と意気込む。

Profile of CIO

◆経営トップとのコミュニケーションで大事にしていること
・親会社のイオンから当社の法人営業本部長に転じてから8年経ちます。社長とは毎朝コーヒーショップでミーティングをしています。日中にわざわざ時間を取らなくても意思疎通はできていると思います。経営者は総じてせっかち。何かを報告するときは30秒以内で簡潔に要点を述べるように心がけています。

◆ITベンダーに対して強く要望したいこと、IT業界への不満など
・特定のITベンダーとの関係が深いために、現状では刷新や運用のコスト面での比較対象が無いのが悩みの種です。20年以上、同じITベンダーと付き合ってきました。当社の情報システムは増改築を繰り返した温泉宿のように複雑化しています。今から別のベンダーと付き合うことは難しい。そのベンダーはビジネスモデルやシステムをよく理解してくれているだけに、ほかのベンダーに同じレベルの提案をしてもらいにくいのが現状です。

◆普段読んでいる新聞・雑誌
・日本経済新聞
・特集テーマによっては東洋経済や週刊ダイヤモンドも

◆お薦めの本
・『のぼうの城』(和田竜 著、小学館 )
・『ジョーカー・ゲーム』(柳広司 著、角川書店)

◆ストレス解消法
・社会人大学で知り合った異業種の友人たちとの食事です。月に1~2回のペースで15年続いています。化学や運輸、金融、商社などの管理職だから話をしていると日本経済の動きが手に取るようにわかります。私が最年長ですが、新橋あたりでわいわいと飲むのは楽しいです。