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 Microsoftというのは,多くの場合,非常に行動が予想しやすい企業だ。だが,ときとして意外な行動に出て人々を驚かせることがある。4月1日に行われたWindows Server 2008 Foundationの発表は,そうした出来事の1つだった(関連記事:Microsoft,小規模企業向けサーバーOS「Windows Server 2008 Foundation」を発表)。

 4月1日に発表されたからといって,この製品はジョークではない。Microsoftのサイトでは,同製品に関する詳細な情報が公開されている。今回のコラムでは,新たにWindows Serverファミリに加わったこの製品について,多くの人が疑問に思っている10の疑問点について明らかにしていこうと思う。

1. Windows Server 2008 Foundationは,SBSファミリの一員なのか?

 答えはノーだ。Windows Server Foundationは,Windows Small Business Server(SBS)ファミリの一員ではなく,Windows Server 2008製品ラインの一部である。SBSと違って,統合型電子メールなどのサービスは含まれていない。Windows Server Foundationが提供するのは,基本的なネットワーク・インフラ・サービスだ。

2. Windows Server 2008 Foundationは,Linuxに対抗すべく設計されたWindows Serverのバージョンにすぎないのではないか?

 正確にはそうではない。確かにWindows Server FoundationはLinuxサーバーの代替品になり得るが,Microsoftの最大の狙いは,まだサーバーを持っていない小規模企業に安価なオプションを提供することである。

3. 基本的に,Windows Server FoundationはWindows Home Serverと同じではないのか?

 それは違う。まず第一に,Windows Home Serverに企業向けライセンスは用意されていない。第二に,Windows Home Serverは便利な統合型バックアップ・コンポーネントを備えているが,Active Directory(AD)のドメイン・コントローラとして機能することはできない。Windows Server Foundationのライセンスは,とりわけ企業での使用を想定している。Windows Server Foundationは,Windows Home Serverにあるような統合型クライアント・バックアップを備えていないが,ADドメイン・コントローラとして機能することはできる。また,Group Policyを通して,ネットワーク・クライアントを管理することも可能だ。

4. Windows Server Foundationには,主にどのような特徴があるのか?

 Windows Server Foundationは,DHCPやDNSといった機能のネットワーキング・インフラ・サポートを提供する。Windows Server Foundationは,ファイルや印刷の共有サービスを提供するほか,ADドメイン・コントローラとして機能することも可能だ。標準的なWindowsサーバーと同様に,LOBアプリケーションや,Microsoft SQL Serverのようなサーバー製品を実行することもできる。さらに,Microsoft IISを実行できるほか,リモート・アクセスやTerminal Serviceも提供する。

5. Windows Server Foundationには,主にどのような制約があるのか?

 Windows Server Foundationに欠けている機能の中で最も重要なのは,間違いなく仮想化のビルトイン・サポートだろう。Windows Server Foundationには,Microsoftのサーバー仮想化技術であるHyper-Vが搭載されていないのだ。さらに,Windows Server Foundationは小規模企業をターゲットにしているため,同時に接続できるユーザ数は15人までである。また,シングル・ソケットのシステムでのみ動作し,認識できるRAM容量は最大で8Gバイトだ。

6. Windows Server Foundationには,32ビット版と64ビット版の2種類があるのか?

 答えはノーだ。Windows Server Foundationは,Microsoftの歴史の中で,64ビット版のみが提供されるはじめてのWindows Serverである。Windows Server Foundationに32ビット版は存在しない。

7. Server Coreのインストール・オプションは提供されるのか?

 提供されない。Windows Server Foundationに,Server Coreインストール・モードはない。しかし,Windows Server Foundationでは,Windows Server 2008 Standard Editionのすべての役割と機能がサポートされている。例えば,ファイル・サービスや印刷サービスなどの役割を使用したり,Windows BitLocker Drive EncryptionやWindows PowerShellスクリプティング機能を追加したりすることが可能だ。

8. Windows Server Foundationは,米国以外でも発売されるのか?

 Microsoftは,40カ国でWindows Server Foundationを展開する予定だ。ほかのWindows Server 2008エディションと同様に,Windows Server Foundationも複数の現地語版が提供される。当初は,英語と中国語,日本語,ブラジル語,ポルトガル語,スペイン語,トルコ語で発売される予定だ。

9. Windows Server Foundationは,どうすれば購入できるのか?

 Windows Server Foundationは,スタンドアロンの製品としては販売されない。新しいサーバーへのプレインストールという形で,OEMハードウエア・ベンダーからのみ入手することができる。Windows Server 2008 Foundationをバンドルしたサーバーは,DellやHP,IBMなどのメーカーから提供される。Windows Server 2008 Foundationをバンドルしたこれらのシステムの初期導入コストは,1000ドル以下になる見込みだ。

10. Windows Server 2008 FoundationからほかのWindows Server 2008エディションにアップグレードすることは可能なのか?

 可能である。Windows Server 2008は,ほかのすべてのWindows Server 2008エディションにアップグレードすることが可能で,Microsoftはアップグレード・ライセンスの割引価格での提供を予定している。