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 最初のスーツは,オーソドックスなものを選びましょう。

 オーソドックスとは,「落ち着いた色・柄」「二つボタン」「シングル」の条件を満たしたスーツのことです。落ち着いた色とは,黒や濃い目の紺,チャコールグレーを指します。濃い色であればあるほど,フォーマル度が増すので,まずは無地の落ち着いた色を選んでください。選択肢2の「大きな柄の入っているスーツ」は,最初のスーツとしては不適切です。

 ボタンは二つボタンが望ましいです。三つボタンでも構いませんが,若干カジュアルな着こなしになります。スーツのボタンは数が少ないほど,フォーマル度が上がります。ただしいくらフォーマルといっても,選択肢1の「一つボタンのスーツ」では,正装になってしまうので,ビジネスシーンでは不適切です。ちなみに四つボタンはカジュアル過ぎるので,ビジネスでは着用しません。

 スーツには,上着のボタンが縦一列の「シングル」と2列の「ダブル」がありますが,若手のうちは「シングル」のスーツを選びましょう。「ダブル」のスーツは威張った印象を相手に与えることがあるので,注意してください。

 「ベンツ」と呼ぶ背中のスリットは,数が少ないほどフォーマル度が上がります。ベンツ無しが最もフォーマルで,両サイドにベンツがあるとカジュアル度が上がります。フォーマルにもカジュアルにも利用できるセンターベンツは,一着は持っておきましょう。

 パンツは,裾の折り返しがある「ダブル」でも「シングル」でも構いませんが,シングルの方がダブルよりフォーマル度が高いので,一着持っていると便利です。ダブルの場合は幅4cm前後のものを選びましょう。

 パンツの「タック」はノータック,1タック,2タックのいずれを選択しても問題ありません。ただし,お腹周りの太い方や若手の方が2タックを着ると,かえって太って見えてしまったり,老けて見られたりすることが多いものです。ノータックか1タックで,ウエストにぴったりあうサイズを選ぶと,すっきりと着こなせます。

 はじめてのスーツは,二つボタンで,黒やグレーなどの落ち着いた色で,センターベンツ,パンツはシングルのパンツを購入しておけば安心です。


岩淺 こまき(いわあさ こまき)
グローバル ナレッジ ネットワーク 人材教育コンサルタント
1997年,システム販売会社に就職し,営業・技術支援および導入企業向けの研修を担当。その後,人材紹介会社での中途入社社員向けビジネスマナー/IT研修,メーカーでの販売促進セミナーの企画・運営業務を経て,2007年より現職。ビジネスマナー,プレゼンテーション,コミュニケーションなどヒューマン・スキル研修の実施に当たっている。