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 どんなに軽いお辞儀であっても,お辞儀は上半身全体を動かします。

 首だけを動かすお辞儀は,相手を軽んじているように見え,印象が良くありません。見方によっては,相手を馬鹿にしている(挑発している)ように見えます。そのつもりがなかったとしても,相手からそう見える可能性はあるのですから,軽い会釈であっても,腰から上を動かしましょう。

 お辞儀には,(1)敬礼(普通のお辞儀),(2)最敬礼(丁寧なお辞儀),(3)会釈(軽いお辞儀)の3種類があります。それぞれの違いはお辞儀の角度と頭を下げている時間です。

 (1)の敬礼は挨拶や敬意・礼儀を示す時のお辞儀です。手は両脇で「気をつけ」の姿勢にするか,両手をおなかの辺りで組み,上半身全体を30度傾けたら,すぐに戻します(選択肢1)。

 (2)の最敬礼は,お礼や謝罪など相手へ気持ちを伝える時のお辞儀です。(1)と同様に手は両脇に置くか両手をおなかの辺りで組み,上半身を45度傾けた後,少なくとも3秒程度はそのままの姿勢を保ちます(選択肢3)。お客様や目上の人にお辞儀するときも,最敬礼することがあります。

 (3)の会釈は,最低限の礼儀を示す時のお辞儀です。意識して上から下に上半身を15度くらい動かします。例えば,社内で同僚とすれ違ったときは,歩きながらすれ違いざまに軽く上半身を傾けて会釈します(選択肢2)。この場合も,首だけを動かすのではなく,軽く上半身を使ってお辞儀します。

 どのお辞儀であっても,「丁寧に上半身全体で行う」ことが基本です。それ以外に気をつけるべきポイントは,「ゆっくり行うこと」「あごを引くこと」「お辞儀の後に相手と目を合わせること」の3つです。

森 美緒(もり みお)
グローバル ナレッジ ネットワーク 人材教育コンサルタント,産業カウンセラー
1999年,教育出版社に就職し,営業および営業担当者向け研修を担当。商社での秘書業務を経て,2005年にグローバル ナレッジ ネットワークに入社。2006年より現職。ビジネスマナー,プレゼンテーション,コミュニケーションなどのヒューマン・スキル研修の実施に当たっている。