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 会議中など電話ができないときに相手の電話を受けたら,なるべく早く折り返しましょう。電車の中など通話できない場所にいるときは,できるだけ早く電話ができる場所に移動して折り返し電話をします。言うまでもありませんが,電車の中ではマナーモードにしておきます。

 目的地まで10分以内であれば,目的地で下車してから電話をかけるのでもよいでしょうが,この問題の場合は30分以上かかるのですから,相手を待たせないよう自分の予定を変更して,次の駅で下車して電話をかけます。

 選択肢3の「通話できる時にかかってくるのを待つ」は,相手に何度も電話をかけさせることになってしまいます。相手に手間をかけさせるだけでなく,相手を大切に思っている行動でもありません。人によっては,「見下された」と感じる方もいるでしょう。大変失礼な態度ですから,絶対にしてはいけません。

 選択肢2の「電話に出て,手早く用件を済ませる」は,取引先を優先していて,一見正しいように思えますが,公共の場のマナーに違反しています。電車の中では通話は禁止されています。周囲の人から見れば大変非常識な行動です。「仕事だから」はルール違反の言い訳にはなりません。相手にも,「電車の中で平気で通話する非常識な人」さらに「公共の場で業務内容を話すことの危険性が分かっていない人」という印象を与えてしまう可能性があります。

 かかってきた電話の相手が例えば重要な取引先であったり,緊急度が高そうな気配を感じると「出ずにはいられない」という方もいらっしゃるでしょう。その場合は,「電車の中なのですぐに降りて折り返します」と小声で伝え,次の駅で電車を降りて電話しましょう。このとき,「3分だけお待ち下さい」と,電話をかけるまでの時間を伝えると,さらに丁寧になります。

森 美緒(もり みお)
グローバル ナレッジ ネットワーク 人材教育コンサルタント,産業カウンセラー
1999年,教育出版社に就職し,営業および営業担当者向け研修を担当。商社での秘書業務を経て,2005年にグローバル ナレッジ ネットワークに入社。2006年より現職。ビジネスマナー,プレゼンテーション,コミュニケーションなどのヒューマン・スキル研修の実施に当たっている。