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 特別な眼鏡をかけると、景色に「おいしいレストランはここ」「最寄り駅はこっち」などの情報が重なって見える──。こうした世界を実現するのが「AR(Augmented Reality=拡張現実)」だ。現実に別の情報を加えて見せる技術の総称である。

 その歴史は約40年にも及び、1968年にアイバン・サザランド氏が発表した「A Head-Mounted Three Dimensional Display」に端を発すると言われる。特に近年は注目度が上がり、商品化・実用化に向けた取り組みも活発になっている。

AR製品が登場し技術も進化

 きっかけの一つは、2007年に“電脳メガネ”で見える世界を題材にした「電脳コイル」というアニメ番組が放送され、多くの人々にARが実現する世界のイメージが形成されたことだろう。

 2008年には消費者が入手できるパソコン用のARソフトが登場した。“初のAR製品”をうたう「電脳フィギュアARis」(開発は芸者東京エンターテインメント)だ。製品に付属する「マーカー」を机に置き、パソコンのカメラで映すと机を平面として把握。パソコン画面に実際の光景と、マーカーの位置に合わせて様々なリアクションを見せるフィギュアの映像が重ねて表示される。

金村 星日氏が開発した「FaLLen」では、データベースを検索して、撮影したシーンに関する情報があれば重ね合わせて表示する
金村 星日氏が開発した「FaLLen」では、データベースを検索して、撮影したシーンに関する情報があれば重ね合わせて表示する
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