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 携帯電話のデータ通信速度が理論上光ファイバー並みになる――。そんな通信の高速化を可能にする技術が「LTE(ロング・ターム・エボリューション)」である。実現すれば、家庭やオフィスに引き込んでいる光ファイバ回線(NTT東日本・西日本の「Bフレッツ」など)を通じた高解像度の映像配信や大容量データの送受信と同等のことが、携帯電話の無線ネットワークで可能になるのだ。

 LTEを使ったサービスは2010年にも始まりそうだ。NTTドコモは2010年をメドにサービスを開始するとしており、KDDIは2013年頃の商用化を検討中である。各社とも携帯電話にデータをダウンロードする際の通信速度として100メガビット/秒を目指しているが、端末の機器の制約から、サービス開始当初は理論値で最大50メガビット/秒程度になりそうだ。それでも、現行のサービスよりも5倍以上高速である。

LTE商用化に向けた動き<br>2009年に3G規格策定団体である「3GPP」でLTEの標準化作業が完了。事業者や総務省もLTEの導入に向けて実証実験や技術条件の検討などを始めている
LTE商用化に向けた動き
2009年に3G規格策定団体である「3GPP」でLTEの標準化作業が完了。事業者や総務省もLTEの導入に向けて実証実験や技術条件の検討などを始めている
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世界中で規格が統一される

 現在、日本では第3世代携帯電話(3G)と呼ぶ通信方式を採用したサービスが主流である。この3Gには大きく二つの規格が存在する。一つは「W-CDMA」、もう一つは「CDMA2000」である。前者はNTTドコモ、ソフトバンクモバイルおよびイー・モバイルが、後者はKDDI(au)が採用している。米国も同様で、例えば米AT&TモビリティはW-CDMAを、米ベライゾン・ワイヤレスはCDMA2000を採用している。

 こうした分裂した状況を変えそうなのがLTEである。LTEはそもそもW-CDMAの後継規格に位置付けられるが、現在CDMA2000を採用しているKDDIもLTEを採用。米ベライゾン・ワイヤレスもLTEを導入する。

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