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プロジェクトの見える化を通して得られる情報・指標をプロジェクトの「ゴール」に結びつけ,ツリー化して管理する――。この取り組みによって,見える化の効果は一段と高まる。この「ツリー化」で大事なことは,プロアクティブな行動,管理工数の適正化につながるようにツリーを定義・定着させることだ。

松永幸大
マネジメントソリューションズ マネージャー,中小企業診断士


 前回は,「見える化」で得た情報をその関連性に基づいてツリー化し,情報・指標の「関連」を見える化する効果について述べました。見える化で得た情報・指標の関連をツリー化すると,(1)個々の情報の影響先・影響元が分かるためプロアクティブな対応が可能となる,(2)プロジェクトとして管理すべき情報が整理され,プロジェクト管理工数の適正化を促進する――という2つのメリットを享受できるでしょう。

 今回は,このツリー化の具体的な検討方法について述べたいと思います。3つのステップに分けて説明します。

ステップ(1)プロジェクトのゴールを考える

 最初のステップでは,どのプロジェクトにもあるはずの「プロジェクトのゴール」を改めて設定しましょう。ここで前回紹介したツリー化の例をもう一度見てみることにします。この例では,プロジェクトのゴールを「期日までに成果物を完成させる」としています。

図●因果関係に基づいて指標をツリー化した例
図●因果関係に基づいて指標をツリー化した例
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 プロジェクトのゴールは,プロジェクトによって異なるはずです。あなたのプロジェクトでは,「新商品を来春までに投入する」かもしれませんし,「業務改革を達成する」かもしれません。あるいは「新システムを稼働させる」かもしれません。また,ゴールは1つだけではなく,「期日通り」「予算内で」「自社の最高品質で」といった複数のゴールがあると思います。

 複数のゴールが,プロジェクト憲章としてステークホルダーから承認されているのならば,プロジェクト憲章に従ってプロジェクトのゴールをツリーに設定しましょう。