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 「基本コース」は,すべての管理職や部門リーダーなどを対象とするコース。企業の経営者や,リスク・マネジメントに関係する部門の担当者はもちろん,一般部門の責任者やリーダーも必ず理解しておきたい内容です。

(監修:あずさ監査法人)

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【第1問】
 “リスク”を「企業などの事業体の目標達成に影響を及ぼす,あらゆる不確実性」と定義するとき,次のうちリスクに該当するものはどれでしょうか。
【選択肢】正解
A  企業が犯した法令違反  
B  法令違反によって企業に科された刑罰  
C  事業活動で法令に違反してしまう可能性

正解はCです。

 もし企業が法令違反を犯したとすると,その後の事業活動に大きな支障が出ます。このように,実際には発生していないが,もし発生したとすると,企業の目標達成に影響を与える事象があるとき,その事象が発生する可能性(不確実性)をリスクと考えます。したがって,「事業活動で法令に違反してしまう可能性」がリスクです。

 これに対して,「企業が犯した法令違反」は,あくまでも結果(確定した状況)です。起こってしまった結果は発生可能性でいえば100%ということになり,リスクとは考えられません。同様に,「法令違反によって企業に科された刑罰」も結果ですので,リスクとは考えられません。




【第2問】
 全社的なリスク・マネジメントに取り組む企業では,リスク・マネジメントに関する社内の意思決定機関(リスク・マネジメント委員会等)を設置することが一般的になっています。その構成員の説明として適切なものは次のどれでしょうか。
【選択肢】正解
A  取締役や専務,常務などの役員を含む
B  リスク統括部署の担当者のみで構成する  
C  各部門のリスク担当者のみで構成する  

正解はAです。

 リスク・マネジメントに関する社内の意思決定機関は,一般に「リスク・マネジメント委員会」などと呼ばれます。その機能は,リスク・マネジメントに関する方針や計画の決裁,リスク・マネジメントに関する監視活動(リスク情報にかかわる定期的な報告の受領,対応方針の決定)などです。そのため,意思決定を遂行する権限を有する者が構成員に含まれている必要があります。

 リスク統括部署の担当者の関与も必要ですが,担当者のみでは意思決定を遂行できないので,適切ではありません。

 各部門のリスク担当者が生成した情報をリスク・マネジメント委員会で吟味することもあるため,ある一定の関与は必要ですが,やはり担当者のみでは会社として意思決定できないので,適切ではありません。




【第3問】
 企業などの事業体において,リスク・マネジメントにかかわる,すべての業務を統括する役職は次のどれでしょうか。
【選択肢】正解
A  CFO  
B  CRO
C  CIO  

正解はBです。

 CROはChief Risk Officerの略で,企業などの事業体において,リスクに関する最終責任を持ちます。通常,企業の業務執行にかかわる意思決定に大きな影響力を持つ役員がCROに任命されます。

 CFOはChief Financial Officerの略で財務部門を統括する責任者,CIOはChief Information Officerの略でシステム部門を統括する責任者です。CFOは財務にかかわるリスクに責任を負い,CIOは情報システムにかかわるリスクに責任を負うことが一般的ですが,いずれもリスク・マネジメントにかかわるすべての業務を統括するわけではありません。




【第4問】
 リスク・マネジメントに取り組む企業では,「リスク統括」の機能を担う部署を設置することが一般的になっています。その主な役割は次のどれでしょうか。
【選択肢】正解
A  リスク情報の収集,取りまとめ,提供
B  リスクの発生可能性や影響度を低減させる取り組み(リスクへの対応策)の実施  
C  内部監査の実施  

正解はAです。

 リスク・マネジメントでは,リスクに関する情報を関連部署へ提供したり,逆に関連部署から情報を収集,取りまとめる必要があります。また,取りまとめたリスクの管理状況については,「リスク・マネジメント委員会」などの会議体や経営者に提供されます。

 リスクへの対応策は,経理部門や情報システム部門など各部門によって実施されます。例外的にリスク統括の部署が自ら対応策を実施することもありますが,一般的には役割として期待されていません。

 リスク・マネジメントの計画とリスク評価や対応策を実践する組織から独立した組織が内部監査を実施することで,内部監査による評価・保証行為はより有効に機能します。さらに,内部監査の目的はリスク・マネジメント自体の有効性を評価することにあります。このことから,リスク統括機能と内部監査機能は区分されていることが望ましいと考えられています。


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