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 ネットワークにルーターを1台追加したが,インタフェースにどんなIPアドレスを設定したらいいのかわからないという状況である。IPアドレスを設定するには,隣接するルーターのIPアドレスを調べて,LANでどのようなアドレスが使われているのかを知る必要がある。

隣接機器を知るプロトコルがある

 それぞれの選択肢にあるコマンドを確認していこう。

 選択肢aのpingは,レイヤー3レベルまでの通信状態を確認するコマンドである。そのためpingコマンドは,自分のインタフェースにIPアドレスが設定されていないと使えない。よって選択肢aは間違いである。

 選択肢bのnslookupは,ドメイン名からIPアドレスを問い合わせるWindowsまたはLinuxのコマンドである。シスコ製ルーターのコマンドではないので,選択肢bも不正解である。

 選択肢cのshow interfacesは,問題2でも解説した通りインタフェースのIPアドレスを調べるコマンドである。このコマンドは,自分のIPアドレスは調べられるが,隣接ルーターのIPアドレスは調べられない。よって選択肢cも当てはまらない。

 選択肢dと選択肢eはいずれも,show cdp neighborsコマンドである。選択肢eの方にはdetailオプションが付いている。この二つのコマンドはいずれも,CDPでやりとりした情報を表示する。

詳細情報でIPアドレスもわかる

 CDPは,シスコ製のルーターやLANスイッチが搭載しているプロトコルである。CDPでは,自分のホスト名,機種名,インタフェース,IPアドレス──などの情報を機器同士が通知し合う。CDPはレイヤー2のプロトコルである。そのため機器にIPアドレスが設定されていなくてもやりとりできる。

 show cdp neighborsコマンドでは,隣接機器の一覧を表示する(図1の上)。今自分が操作している機器に,どんな機種の機器が何台つながっているかを知りたいときに便利なコマンドだ。ただし,IPアドレス情報は確認できない。

図1●隣接機器にどんな機器がつながっているかを調べる
図1●隣接機器にどんな機器がつながっているかを調べる
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 隣接機器のIPアドレス情報を確認したいときは,show cdp neighbors detailコマンドを使う(図1の下)。こちらは,機器のIPアドレスやIOSのバージョンなど,より詳しい情報を表示できる。

 以上より正解は,選択肢eの「show cdp neighbors detail」である。

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IOS編 第6回 「テストコマンドを活用」