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 読者の皆さんはWebブラウザとして何を使っているだろう。米Mozilla FoundationのFirefoxや米GoogleのChromeといったWebブラウザがじわじわと広がっているものの,米MicrosoftのInternet Explorerが相変わらず圧倒的なシェアを保っている。今回は,そのIEのセキュリティとサポートに関する話題をお届けしよう。

Take1:IE 8のセキュリティが最も強固との調査結果

 独立系セキュリティ調査機関である米NSS Labsが,現在市場に出回っているWebブラウザのセキュリティに関してテストを実施したところ,米Microsoftの「Internet Explorer(IE)8」の安全性が最も高く,他を大きく引き離しているとの結果が出た。IE 8,米Mozilla Foundationの「Firefox」,米Appleの「Safari」,米Googleの「Chrome」,ノルウェーOpera Softwareの「Opera」の最新バージョンを比較したところ,フィッシングとマルウエアの脅威に対する保護に関して,IE 8が格段に優れていたという。

 NSS Labsの発表によると,最新のマルウエアの検出率を2週間にわたり調べた結果,首位のIE 8は81%の検出率を達成し,2位のFirefoxに54ポイントの大差を付けた。また,フィッシングに対する保護に関しては,首位のIE 8の検出率は83%だったのに対し,最下位のSafariはわずか2%にとどまった。

Take2:IE 6のサポートは2014年まで継続

 IEの話題をもう1つお伝えしよう。Microsoftは,2001年にリリースしたIE 6のサポートを,2014年まで継続する意向を改めて表明した。同ブラウザを標準装備したWindows XPと併せてのサポート継続だ。同ブラウザのサポート打ち切りを求める声がWeb開発者らの間で強まっているなかでの継続表明となった。

 IE 6のサポート打ち切りを開発者らが求めているのは,同ブラウザはWebの処理方法が古く,Web標準の採用を阻害する要因となっているし,ユーザーにセキュリティ面のリスクが生じる可能性もあるという理由からだ。だが,話はそんなに簡単ではないとMicrosoftは言う。IE 6は今でも,Webブラウザの市場シェアの約20%を占めている。これは,IT業界で愛用者の多いMozilla Firefoxとさほど変わらない数字であり,競合他社のブラウザ製品に比べたらはるかにシェアは大きい。しかも,現在もIE 6を使用しているのは,Microsoftにとって重要な顧客である企業ユーザーが大部分だ。

 同社IE担当ジェネラル・マネージャのDean Hachamovitch氏は,IE公式ブログに8月10日に投稿した記事の中で次のように述べている。「IE 6のサポートを打ち切るという選択肢はあり得ない。我々は,Windows XPに搭載したIEを,同OSのライフサイクル終了までサポートすると約束しているからだ。パソコンは,熱心な個人ユーザーのものばかりではなく,企業が所有するパソコンもたくさんある。こうしたパソコンの処遇を決めるのは,企業内のパソコン管理の担当者の方々だ。こうした人たちは,数万~数十万台に及ぶパソコンを予算の範囲内できちんと稼働させる役割を職務として担っている」。

 そうは言いつつも,IE 6でネットを利用するのは危険をはらむ。個人的意見で言えば,とっくの昔により新しいIEにアップグレードしておくべきだったのではないかと思う。