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 椎名林檎は今年デビュー10周年。

 知らない人もいるかもしれないので,野暮を承知で紹介すると,椎名林檎は「歌舞伎町の女王」や「ここでキスして。」,「丸の内サディスティック」などのソロアーティストとしての活動のほか,東京事変というバンドの中心メンバーとしての活躍でも知られる女性アーティストだ。類まれなる才能を開花させ,その時代ごとに人々を魅了してきた彼女は,今年10周年を記念して「私と放電」というアルバムを発表した。シングルクリップ集であるこのアルバムの最初を飾るのが「すべりだい」。10年前のデビューシングル「幸福論」のカップリング曲だ。

 この「すべりだい」は恋人との過去を思い出す若い女の子の気持ちが歌われている。別れへと導いたと思われる行動や感情のすれ違い,それらを悔いてももう時間は戻らない。そのような女の子の心が痛いほどよくわかる。そう,もし時間が戻るなら。だが,戻らないのならば,記憶が薄れるのを待つことだけが,唯一の治療法なこともあるのだと。

 今回の10周年記念シングルクリップ集で再びよみがえった名曲の1つだろう。

Internet Explorer 8 ベータ2

 マイクロソフトからInternet Explorer 8(以下,IE8と略)の公開ベータ版となるベータ2がリリースされた。マイクロソフトいわく,「速い」,「便利」,「安心」がIE8の特徴だそうだが,それにもまして強調しているのが,ウェブ標準への準拠だ。IE8はCSS2.1に準拠したため,ウェブデザイナー/ウェブ開発者を悩ましてきた,IE向けのウェブ設計が必要なくなるという。ウェブデザイナー/ウェブ開発者は,IEによる独自拡張に対応するために,ブラウザのユーザーエージェント文字列などを判別して,IE向けのコード(HTMLやXHTML,CSSなど)とそれ以外のブラウザのためのコードを2つ(もしくはそれ以上)を用意しなければならなかった。IE8では,それらは必要なくなるという。IE8にはこれ以外にも多くの新機能が搭載されているが,このウェブ標準への対応だけでも多くの開発者には朗報だろう。

 ただ,問題はIE8がリリースされたからと言って,すべてのユーザーがすぐにIE8を使うようになるとは限らないことだ。

 世の中にはまだWindows 2000を使っているユーザーも多い。サポートもなくなったOSを使い続けるのはリスク軽減のためにも避けるためだとは思うのだが,現実は理想どおりにはいかない。IE8はWindows XP以上しかサポートしないため,過去のOSを使っているユーザーは救えない。また,たとえIE8がサポートしているOSであっても,古いIEをそのまま使い続けるケースは多いだろう。それは,現在でもまだ多くのIE6ユーザーがいることからも容易に想像できる。