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中問A

LANで構成されるシステムの障害を特定するための手順に関する次の記述を読んで,問89~92に答えよ。

 Mさんの部署では,図に示すような,PC 2台(PC1とPC2),サーバー1台とプリンタ1台を,ハブ1台と4本のケーブルa~dでつないだLANで構成されるシステムを使っている。

 このLANに接続されているプリンタは,プリントサーバ機能を有しており,PCから直接プリンタに出力できる設定になっている。ある日,MさんはPC1からプリンタに出力を行ったが,出力できなかった。前日に同じ処理を行ったときは,出力できていた。

 なお,各機器と各ケーブルの接続個所については,ソケットの不具合は機器側の障害,コネクタの不具合はケーブル側の障害として切り分けられるものとする。また,障害が複数個所で同時に発生する可能性はなく,PC1では障害が発生していないものとする。

問題

〔テクノロジ〕
問92 Mさんは,今回の障害の原因を特定するための手順を,流れ図として完成させようと考えた。このとき,次の図のYに入る適切な字句はどれか。 なお,次の流れ図は,作成途中のものである。

ア ハブの障害ではないか
イ プリンタとハブをつなぐケーブルbの障害ではないか
ウ プリンタとハブをつなぐケーブルb,または,ハブの障害ではないか
エ プリンタの障害ではないか

テクノロジ系>技術要素>ネットワーク>ネットワーク方式

解説と解答

 流れ図の空欄Yにたどり着くのは,PC2からプリンタに出力すること(問90解説中の〔ケース1〕)ができず,PC1からサーバーにアクセスすることもできない場合です。

〔ケース1〕
 次の図は,問90解説中の〔ケース1〕と同じものですが,説明のために再掲します。

 経路は,PC2→ケーブルd→(ソケットd)→ハブ→(ソケットb)→ケーブルb→プリンタです。

 この確認作業でプリンタに出力できない場合,ケース1の経路上にある構成要素に障害の原因があると考えられます。ケース1の経路上の構成要素のうち,問90解説中の〔障害の内容〕で示した障害の原因と考えられる個所と重複しているのは,ハブ本体,ハブのソケットb,ケーブルb,プリンタであり,これらのいずれかに障害が発生している可能性があります。

〔PC1からサーバーへのアクセス経路〕
 PC1からサーバーにアクセスするときの経路は,次の図のようになります。

 経路は,PC1→ケーブルc→(ソケットc)→ハブ→(ソケットa)→ケーブルa→サーバーです。

 この確認作業でサーバーにアクセスできない場合,このアクセス経路上にある構成要素に障害の原因があると考えられます。アクセス経路上の構成要素のうち,〔ケース1〕で示した障害発生の可能性がある個所と重複しているのは,ハブ本体だけです。

 したがって,空欄Yに入るのは「ハブ本体に障害が発生している」場合であり,選択肢アの「ハブの障害ではないか」 が該当します。

 以上より正解は,選択肢アです。

小倉 美香(おぐら みか)
アプリケーションデザイナー 代表取締役
情報サービス会社の勤務を経て,1998年より現職。保持する資格は,プロジェクトマネージャ,テクニカルエンジニア(ネットワーク),同(情報セキュリティ),基本情報技術者など多数。著書に「短期完全マスター ITパスポート 2009年版」などがある。