PR

 企業ネットワークの実態を明らかにして,企業ネットの担当者に参考となる情報を提供したい――。日経NETWORKは企業ネットワークに関するWeb調査を毎年実施している。今年(2009年)は,4月13日から5月15日の33日間実施し,989件の回答を得た。回答していただいた企業の担当者の方には,この場を借りてお礼を申し上げたい。

 アンケート対象は企業でネットワークの構築,運用・管理に携わっている担当者。調査は,月刊誌「日経NETWORK」の読者向けメール,Webサイト「ITpro」と「BPnet」の読者向けメールを使って告知した。「ITpro」と「ネットワーク・エンジニア倶楽部」には,調査へのリンクを用意した。

企業ネットワークに「完成」はない

 今回の調査のテーマは,「企業ネットのライフサイクル」。企業ネットは「構築/変更」-「運用」-「評価/修正」-「構想」,そしてまた「構築/変更」へというサイクルを循環しながら進化を続ける(図1)。

図1●企業ネットワークはライフサイクルに沿って進化していく
図1●企業ネットワークはライフサイクルに沿って進化していく
[画像のクリックで拡大表示]

 企業のネットワーク担当者は,最善の努力を惜しまずに,ネットワークを構築したり変更したりする。出来上がったネットワークの運用が始まると,担当者は問題やトラブルに対処し,再発防止策を講じる。運用が軌道に乗ってからしばらくすると,ネットワークを評価し,簡単に改善できることならネットワークを修正する。修正で改善するより,抜本的に変更したほうがよいと判断したなら,次期ネットワークの構想に取り掛かることになる。

 そこで調査では,「構築/変更」,「運用」,「評価/修正」,「構想」のステップ別に設問を設けた。今回の調査に回答を寄せていただいた企業を規模別に分類すると,100台以下の小規模ネットが38%,101~1000台の中規模ネットが37%,1001台以上の大規模ネットが25%だった(図2)。さまざまな規模の企業からまんべんなく回答が得られた。

図2●企業ネットへのパソコン接続台数
図2●企業ネットへのパソコン接続台数

 この特集では,次回以降でステップ別に調査結果を分析する。なお,日経NETWORKで調査結果を分析し,個別に取材してあきらかになったのは,企業ネットワークにはライフサイクルを貫く「テーマ」というべき課題があることだ。それぞれの企業は,課題に優先度を付け,プライオリティの高い課題を解決する。この「テーマ」を個別の企業の体験談を中心に分析した結果は,日経NETWORKの2009年6月号「ネットの課題をこう乗り越えた」で紹介している。