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 本研究所では、日本と海外のIT技術およびその利用方法を比較し、両者の間にある格差について考えている。今回は、ポータルサイトの活用方法にまつわる情報格差について考えてみる。日本国内にいて、日本のサイトを検索・参照しているだけでは気付かない情報格差が、ネット上には存在している。

イタリアに行けば検索結果もイタリア語に

図1●検索サイト「bing」のトップページ
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 久しぶりに会った、海外出張が多い社長の話である。イタリアに出張した社長は、「MSNのbingで検索したんだけれど、イタリア語の検索結果が出てきて困った」と言う。何が起きているのか気になったので、早速「bing」を調べてみた(図1)。

 最初は、Window OSの言語設定がイタリア語になっている現地のパソコンからアクセスしたために、最初からイタリア語のbingになっていたからだろうと思っていた。

 だが、よくよく聞いてみるとそうではないらしい。その社長が言うには、普段日本で使っている自分のPCでアクセスしたけれど、イタリア語の検索結果が帰ってきたらしい。考えられることといえば、イタリア国内からアクセスしていると判断され、イタリア語の検索結果が返されたということだ。

図2●MSN Japanのトップページ
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 日本にいながらでは、実際の環境とは異なるため詳しく検証できない。そこで、まずは言語の設定を変えたうえで、色々と試すことにした。

 私が最初にbingのトップページを見たとき、少し意外な感じがした。MSN Japanのサイトのイメージが強かったからだ(図2)。どうやらサーチエンジン部分がbingになっているようだ。ということは、MSNがヤフーのようなサイトであり、bingはグーグルのような存在関係にある。そう感じるのは私だけだろうか?

 早速、bingの世界各国の検索サイトで、前回に触れたSQLインジェクションの関係から、「SQL」という単語で検索してみよう。まずは、日本のサイトで検索した結果が図3である。同じ検索を、言語設定などを変更してからインドの検索サイトで実行すると、結果は図4のようになる。

図3●bingの日本の検索サイトでの「SQL」の検索結果
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図4●bingのインドの検索サイトでの「SQL」の検索結果
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 日本とインドの検索サイトでは検索結果が違う。これまでも、言語による情報格差に触れてきたが、さらに厄介な違和感を覚えた。