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ping,telnel以外のコマンドも活用

 ここまでは,サーバ監視の方法としてpingやtelnetの使い方を見てきた。ただし,pingはそもそも故障の切り分け試験に使われるコマンドだ(図2)。telnetも,遠隔地にある装置を試験するために,その装置にリモートログインするときに利用される。これらのコマンドについては,サーバ監視以外の用途についても理解を深めておこう。

図2●pingコマンドによる障害切り分けの例
図2●pingコマンドによる障害切り分けの例
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 サーバ監視からはやや外れるが,あて先の装置に対して経由するルータを調べたいときもある。このような場合には,tracerouteというコマンドを使う。

 tracerouteも,pingと同じように,ネットワーク上ではICMPが使われる。pingとの違いは,IPヘッダにあるTTLフィールドの使い方にある。tracerouteの場合,あて先IPアドレスにはターゲットとなる装置のIPアドレスが設定されるが,このとき,TTLの値を1,2,3,…と順に増加させながら,ICMP echo requestパケットを送信していく。

 TTL=1の場合,最初のルータにパケットが届くと,ルータはTTLの値を「1」減らす。するとTTL=0となり,ルータはそのパケットを転送するのをやめて,送信元に対して「時間超過」というエラーメッセージを送る。送信元の試験端末は,そのエラーメッセージを見ることで最初のルータのIPアドレスがわかる。

 次は,TTLを「2」に設定して送るので,2番目のルータからエラーメッセージが返ってくる。この手順を繰り返しながら,最終的に目的とした装置までICMP echo requestパケットが届けば,その装置からICMP echo replyパケットが返されてくる。その結果,経由するルータがすべてわかるというわけである

監視のやりとりと名前解決を切り離す

 では,今月の問題を確認していこう。

 設問1は穴埋め問題だ。pingコマンドは,IPレベルにおいて接続性を確認するためのコマンドである。IP層はネットワーク層(第3層)に該当するので,空欄アには「ネットワーク」または「第3」が入る。

 メールサーバやWebサーバに接続するときには,コマンドプロンプトから「telnet [サーバ名] [ポート番号]」と入力し,メールサーバやWebサーバとの間にTCPコネクションを確立する。このため,空欄イには「telnet」,空欄ウには「ポート番号」が入る。なお,メールサーバでは,SMTP,POP3,IMAP4などのプロトコルをサポートすることが多い。問題文の記述は,「メールサーバでは,  ,POP3及びIMAP4に対する接続確認を行い,……」とあるので,空欄エには「SMTP」が入る。

 空欄オには,DNSサーバに対しドメイン名やIPアドレスなどの問い合わせを行い,その検索結果を要求するコマンド名が入る。このようなコマンドとしては,nslookupコマンドあるいはdigコマンドが使用されるので,空欄オには「nslookup」または「dig」が入る。