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【4】ネット機器に設定を入出力

マクロ機能付き通信ソフトが便利 設定の保管に便利なTFTPサーバー

 ネットワーク機器を設定することは,ネットワーク構築で必須の作業である。一般的なブロードバンド・ルーターなら,Webでアクセスして設定できる。その一方で,「通信ソフト」,「ターミナル・エミュレータ」,「ターミナル・ソフト」などと呼ばれるツールを使って設定するのが一般的なネットワーク機器もある。これらの場合は,ネットワーク機器にtelnetSSHといった通信手段で接続し,コマンドを入力して設定する。

SSHやマクロが使えるTera Term

通信ソフトの「Tera Term」でルーターの設定・確認を行う
通信ソフトの「Tera Term」でルーターの設定・確認を行う
ルーティング・テーブルを確認しているところを示した。Tera Termは,SSHクライアントやマクロ実行機能を備えるのが特徴だ。
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 この手の作業でよく使われる通信ソフトは,Windowsで動作するフリーソフトの「Tera Term」である。このソフトをインストールしたパソコンからルーターやスイッチに接続して,設定情報を入力したり設定内容を確認したりする使い方が一般的だ(写真)。

 Tera Termの特徴は,マクロを実行できることだ。例えばミサワホームの柿沼さんは,「LANスイッチにアクセスして,通信ログを取得するマクロを1時間に1回の頻度で実行し,取得してきたログを人目で確認しています」と説明する。このログから,不審な大量データ通信が行われていないかどうかをチェックしているのだ。過去に1度,ウイルスの侵入を検知することができたという。

 Windowsが標準では持っていないSSHクライアント機能を搭載していることも特徴といえる。SSHを使うとネットワークを流れるコマンドを暗号化するなどの処理が可能になるため,必要性は高い。オリンパスでは,Teta TermからSSHでつないで設定しているネットワーク機器があるという。

設定中の機器に必要なTFTPサーバー

TFTPサーバー・ソフトを使ってネットワーク機器の設定ファイルをやりとりする
TFTPサーバー・ソフトを使ってネットワーク機器の設定ファイルをやりとりする
「3CDaemon」などパソコン用TFTPサーバーのフリーソフトがある。
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 ネットワーク機器の設定に関連するツールとして,オリンパスの江藤さんとNTTコミュニケーションズの吉田さんはTFTPサーバー・ソフトを挙げた。

 TFTPは,UDPベースの簡易的なファイル転送プロトコルである。ネットワーク機器の設定ファイルなどをバックアップする通信でよく使われている。TFTPサーバーは,そのバックアップ先として使うツールなのだ。米スリーコムのWindows用フリーソフト「3CDaemon」などを利用できる。

 使い方としては,TFTPサーバー・ソフトを起動したパソコンとネットワーク機器を直接つないで,ネットワーク機器の設定情報を出し入れする()。この使い方はとくに,設定中でまだネットワークにつないでいない機器の設定情報をバックアップするケースで役に立つ。ネットワーク上にすでにFTPサーバーがあったとしても,バックアップ先としては使えないため,なんらかのバックアップ先が必要になるためだ。

 手っ取り早く設定情報をバックアップできる点で,TFTPサーバー・ソフトは用意しておくと便利なツールだ。