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アキュラホームの新美輝夫専務取締役
アキュラホームの新美輝夫専務取締役
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 アキュラホーム(東京都新宿区)は低価格の注文住宅を武器にして着実に成長を遂げてきた。2009年2月期には15期連続増収となる売上高278億3300万円、経常利益1億2100万円を確保した。全国で500以上の工務店に建材やノウハウを提供して、同社が企画した住宅を建ててもらう会員組織「ジャーブネット」を運営するなど、単なるハウスメーカーにとどまらない独自のビジネスモデルを持つ。創業30周年を記念して3月に発表した本体価格550万円の戸建て住宅「新すまい55」は、大きな話題を呼んだ。そんな同社をCIO(最高情報責任者)として支えているのが、新美輝夫専務取締役だ。

 大手銀行から転じた2005年当時、同社は急激な成長に耐えられずに組織にひずみが生まれつつあった。社員数は717人を超える現在の半分ほどに過ぎなかったが、次々に入ってくる中途入社の社員は各々が前職のやり方で仕事を進めようとしていたのだ。

 新美専務取締役らは「工程入金管理システム」と社内で呼ばれる仕組みを構築。標準的な業務フローを確立すると同時に宮沢俊哉代表取締役社長にリアルタイムで正確なキャッシュフローを見せられるようにした。「システムが果たす最も大事な役割は、経営者が間違った判断をしないように正しい情報を提供すること」と考えているからだ。「住宅産業は小売りなどの流通業に比べたらIT(情報技術)の面で遅れている。まだまだできることはある。今後は物流面での改革に着手したい」と新美専務取締役は語る。

Profile of CIO
◆経営トップとのコミュニケーションで大事にしていること
・まず大事なのは、主観が入っていない報告です。銀行で支店長を務めていた時代から、正しい判断を下すのに一番必要なのは事実だと感じていました。経営者への報告にいろいろな人の主張や判断が入ってはなりません。

◆ITベンダーに対して強く要望したいこと、IT業界への不満など
・分かりやすい言葉で話してほしいと思います。主語をテクノロジーやソフトウェアで話されてもこちらは困ります。

◆普段読んでいる新聞・雑誌
・日本経済新聞
・朝日新聞
・日経ビジネス
・月刊至知

◆最近読んだお薦めの本
・『論語』の音読をよくしています。読むたびに受け取り方が変わることがあります。音楽のように親しんでいます。池波正太郎や司馬遼太郎の江戸時代を舞台にした小説も読みます。

◆情報収集のために参加している勉強会やセミナー、学会など
・日経ビジネススクールのセミナーにはたまに参加します。

◆ストレス解消法
・会社にスーツを置いての自転車通勤です。東京都小金井市の自宅から新宿の本社まで当初は1時間かかっていましたが、最近では所要時間も少しずつ短くなってきています。