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カナモトの熊谷浩・執行役員情報システム部長
カナモトの熊谷浩・執行役員情報システム部長
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 建機レンタル大手、カナモトのCIO(最高情報責任者)を務める熊谷浩執行役員情報システム部長は入社早々に経営トップの鶴の一声で社内初のIT(情報技術)担当者に就任。それ以来、一貫して同社のIT基盤を支えてきた。

 熊谷部長が常に意識しているのは「いかにコストを節約しながら、利用部門が求める機能を備えたIT基盤を提供できるか」だ。実際、日本企業は平均すると売上高の約1%をIT投資に回すとされるなか、カナモトは0.6~0.7%に抑えている。システム開発・運用の内製化を徹底することで実現しているという。

 「自前で取り組んだほうがIT基盤を柔軟に強化できる」と熊谷部長は主張する。ITベンダーに開発・運用を委託するには、事前に開発したいIT基盤の仕様を細部まで固めておく必要がある。途中で仕様を変更しようとすれば、大きな追加費用が発生しがちである。これに対しカナモトでは、試作版を短期間で開発し、利用部門の声を聞きながら柔軟に改良していく「プロトタイピング型の開発」(熊谷部長)を志向している。試作版を見せながら利用部門から要望を聞くことで、使い勝手が良いIT基盤を構築できるというわけだ。

 自前主義にこだわりすぎると、最新技術の取り込みは後手に回りかねない恐れもある。そこで熊谷部長は、多数の雑誌に目を通すなど、最新動向を把握することに努めていると明かす。「以前は雑誌代に1カ月で2万円も使っていた。今でも6000円は使っている」(熊谷部長)。雑誌の情報に基づいて必要と判断した最新技術については、初期バージョンの開発に限って、ITベンダーの協力を仰ぐ。ベンダーとの共同開発を通じて自社の要員にスキルを学んでもらい、運用や機能追加は自前で取り組む。このような体制によって最新技術を十分にフォローできているという。

Profile of CIO
◆普段読んでいる新聞・雑誌
・日本経済新聞
・北海道新聞
・日経情報ストラテジー
・日経コンピュータ
・日経SYSTEMSなど

◆ITベンダーに対して強く要望したいこと、IT業界への不満など
・競合他社の製品の特徴を幅広く知っておいてほしい。こちらは複数製品を比較したいのに、自社製品の知識だけで売り込みに来る営業担当者がいる
・販売する前からサポート契約の提案をしてくるのもおかしい。壊れることを前提に話をするのはほかの業界で考えればおかしい

◆ストレス解消法
・北海道中の温泉をくまなく回っています。チェーン展開しているところはもちろん、脱衣場などの設備がない川のほとりのような場所もよく訪れます