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 SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)上で自分史を作成するサービス「Histy(ヒスティ)」を提供するスマイルメディア。同社の代表取締役メディアプロデューサーである高橋誠氏は、個々人の歴史が検索できる“知のプラットフォーム”を作りたいと意気込む。Histyのサービス開始の経緯やこれからについて、高橋氏に聞いた。(聞き手は島田 昇=日経コンピュータ)

Histyとはどのようなサービスなのか。

 個人や企業の年表を容易に作成できるSNSである。テンプレートに文書を打ち込んでいけば自分史ができあがる。複数の年表を見比べられるのが最大の特徴だ。例えば自分史と、坂本龍馬など歴史上の偉人の年表を見比べて楽しめる。

 2009年1月から無料サービスを開始し、7月から法人向け有料サービスを、8月から個人向け有料サービスを開始した。9月に、利用者間で年表を作成・編集できる共有史機能を追加したほか、10月にはブログやツイッターなどの内容を自動的に年表にできる機能も追加するなど、機能の拡充を急いでいる。

 直感的に分かる使い勝手を目指して作っているが、まだ一般的なサービスと呼べるまでには普及していない。そのため、動画で分かりやすく説明するコンテンツが必要だと考え、タレントの岡村麻純をイメージガールに起用し、動画の解説コンテンツを配信し始めた。岡村麻純を選んだのは、御茶ノ水女子大出身で知的なイメージがあり、テレビ出演などによる一定の知名度と、今後さらに伸びていきそうなタレントだったからだ。

 機能追加やタレントの起用などで注目は集めているものの、ブレイクするまでには時間がかかる。いち早く利用者の規模を拡大し、「SNSであればmixi」などのように「年表を作るならHisty」と呼ばれる存在にまで育てたい。

「目標が持てない」という人に原点回帰の機会を

どのような利用者を想定しているのか。

 mixiといったSNSの利用者は比較的若いが、Histyの利用者はもっと年齢が高いと考えている。そもそも自分史を作るには、それなりの年表に表せるだけの歴史が必要だ。もちろん、若い人にも使ってもらいたいが、シニアには是非使ってほしいと考えている。

 自分史を作ることは、自らの原点を振り返ることにつながる。忘れている過去を思い出すことで、「昔はできなかったことが今はやれる」という発見があるかもしれない。よく大学生くらいの若い人が「目標を持てない、見つからない」などと語っていることがあるが、自分のやりたいことの原点を見つめ返してほしい。「自分史で日本を元気にする」といった思いが、このサービスを始めた理由の一つだ。

 Histyの基本はSNSだが、年表をクローズアップしているもう一つの理由は、“知のプラットフォーム”を作りたいという点だ。家族でも職場の仲間同士でも、自分がどうやって生きてきたのか、あるいは相手がどうやって生きてきたのかを知ることで、コミュニケーションが一気に取りやすくなる。「自分がどういう人間であるか」を見せ合ってしまったほうが、互いの信頼は深まる。職場でも何かのプロジェクトに取り組む際、互いを知っていたほが、あらゆる面でコミュニケーションを円滑に進めることができるはずだ。