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写真1●統合ID管理システムの登録情報を使って,ドアの施錠/解錠を制御する連携デモ
写真1●統合ID管理システムの登録情報を使って,ドアの施錠/解錠を制御する連携デモ
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 ITpro EXPO AWARD 2009のセキュリティ部門賞を受賞した三菱電機のDIGUARD(ディガード)は,三菱電機グループ各社が提供するセキュリティ関連製品/サービスの統一ブランドである。

 同じブランド名を冠するというだけでなく,入退室管理システムを核に,ID管理,ログ管理,映像監視,就業管理,ビル設備管理システムなどを連携させ,さまざまなセキュリティ管理を一元化する。

 ITpro EXPO 2009展示会の会場では,2009年7月に発売した統合ID管理ソフト「iDCenter」と入退室管理システムを連携させ,ドアの施錠/解錠を制御するデモを披露した(写真1)。

 三菱電機の遠藤淳インフォメーションシステム事業推進本部情報セキュリティ推進センター長(写真2)は,「ID管理ソフトだけに注目すれば当社は後発組だ。だが他にはない特徴として多様なセキュリティ管理を一元化できる点がある。デモでは,iDCenterとDIGUARD NET対応の入退室管理システムを組み合わせて,システム面と物理面のセキュリティをまとめて管理できることを示した」と語る。

共通基盤でシステム,車両,ビルなどを一元管理

写真2●三菱電機の遠藤淳インフォメーションシステム事業推進本部情報セキュリティ推進センター長
写真2●三菱電機の遠藤淳インフォメーションシステム事業推進本部情報セキュリティ推進センター長
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 三菱電機グループ各社が提供するセキュリティ関連の製品/サービスは多岐にわたる。三菱電機だけでも,ビルシステム事業本部,電子システム事業本部など,少なくとも5つの組織がそれぞれのターゲット顧客に,セキュリティ関連の製品/サービスを提供している。三菱電機ビルテクノサービスや三菱電機システムサービスといったグループ企業も独自のセキュリティ・サービスを提供している。

 これらの製品/サービスを連携させる仕組みとして三菱電機が用意したのが,独自開発の共通プラットフォーム「DIGUARD NET(ディガードネット)」である。DIGUARD NETは,時計同期機能といった共通機能のほか,各製品/サービスが記録するID情報やログ情報のデータ・フォーマット,通信プロトコル,共通API(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)などからなる。

 デモを展示した入退室管理と統合ID管理の連携システムは,ユーザー企業からの引き合いが多い組み合わせという。例えば,当初入退室管理システムの導入を検討していたユーザーが,統合ID管理ソフトとの連携が可能である点を評価して,iDCenterにも興味を持つというケースがあるという。

写真3●三菱電機の松岡正人トータルセキュリティ事業推進部長
写真3●三菱電機の松岡正人トータルセキュリティ事業推進部長
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 通常,入退室管理システムの導入プロジェクトを推進するのは,総務や設備管理などの担当部門である。また,統合ID管理ソフトの導入プロジェクトを推進するのは,大抵情報システム部門になる。両方のシステムを連携させる提案ができれば,担当部門の壁をまたぐ大型案件に発展する可能性が出てくる。

 松岡正人トータルセキュリティ事業推進部長(写真3)によれば,実際「不動産会社やビル管理事業会社から紹介を受けて,総務部門にiDCenterを紹介するケースが多い。逆に,情報システム部門から監視カメラの提案を求められるケースも出ている」という。

環境対策やクラウド視野に強化

 ITpro EXPO 2009展示会の三菱電機ブースでは,侵入センサーや監視カメラといったさまざまなセキュリティ関連製品/サービスのデモ展示が見られたが,そのほとんどがDIGUARD NETに対応している。IT関連の来場者が多いITpro EXPOでは展示しなかったが,工事用車両の監視といった設備系の製品/サービスとも連携可能である。情報システム部門と総務/設備管理部門に限らず,同社は今後,さまざまな組み合わせでセキュリティ・ソリューションのクロス・セリングを推進する考えだ。

 DIGUARD NET対応製品も今後増やしていく。このほか,省エネルギーや環境対策を目的とした設備管理との連携機能を強化するほか,製品の機能をサービスとして提供する「クラウド化」も進める。既存の設備監視サービスのノウハウや事業インフラを生かす形で検討中という。