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 2009年10月に開催された情報電子機器の展示会「CEATEC JAPAN 2009」で,NTTドコモは目玉の一つとして新製品「ケータイホームシステム」を披露した。一見,ドコモ携帯の用途を広げるための新提案に見えるが,中身をよく見ると,携帯電話にとどまらず,それ以外の事業領域に収益源を拡大しようという同社の方針が透けて見えてくる。

 ケータイホームシステムを利用するには,ユーザー宅に専用の制御装置を置き,家電には専用の制御アダプタを接続。外出先の携帯電話から制御装置経由で家電製品をオン/オフできる。家庭内に設置したWebカメラの映像を見ることも可能。留守中に来客があった場合,インターホンの音声を携帯電話につなぐ機能もある。

 通信事業者であるNTTドコモが手がけるサービスとして,従来と異なる点がいくつかある。まず,制御装置の利用料金がかからないこと。さらに,KDDIやソフトバンクの携帯電話でも同様の操作ができることである。

 NTTドコモは,このシステムをマンション・デベロッパーなどに販売する計画だ。つまり,通信サービスではなくシステム販売で収益を上げる。競合は,警備会社などのホームセキュリティ・サービス。既存サービスは有料のものが多く,NTTドコモは無料で利用できる点をアピールするという。デベロッパーへの納入は2009年内をめどに始める。

 家庭内ネットワークのプロジェクトとしては,NTT研究所がホームICT機器を開発するなど,NTTグループ全体で本格的な事業展開を目指している。ただこちらは,年内にも“ひな形”サービスを公表する計画という段階。先行するドコモがグループ内でも目立ち始めている。