PR

 訪問先のビルの受付では,まず「こんにちは」「失礼します」と挨拶し,自己紹介します。自己紹介では,「会社名」と「氏名」を相手がメモをとりやすいようゆっくりと述べます。聞き取りにくい,あるいは間違えやすい会社名や氏名の場合は,自分の名刺を出すとよいでしょう。次いで,アポイント先の情報(部署,氏名)やアポイントの時間を伝えて,取り次ぎを依頼します。こんな具合です。「日経BP社の田中と申します。人事部の佐藤様と2時のお約束で伺いました。佐藤様にお取り次ぎをお願いできますか?」。

 自己紹介しないまま取り次ぎを依頼すると,受付の担当者に不信感を与えますし,横柄に見られやすいので注意が必要です。名乗るのを忘れた場合は,「大変失礼しました」「申し遅れました」と一言詫びてから,丁寧に名乗りましょう。

 手みやげがある場合は,直接訪問相手に渡せばよいので,受付で渡す必要はありません。また,受付でコートを脱ぐのはマナー違反です。コートを脱いだり,身だしなみを整えたりするのは,訪問先のビルに入る前に,すべて済ませておきます。

 訪問は,受付から既に始まっています。受付でだらしない振る舞いや横柄な振る舞いをすると,その情報が訪問相手に伝わり,ビジネスに悪影響を及ぼすことがあります。会社によっては,受付や廊下,エレベータなどにカメラを設置し,来客の様子をモニターで見ているところもあります。いつどこで見られているか分かりません。会社の代表として,気を引き締めて訪問しましょう。


岩淺 こまき(いわあさ こまき)
グローバル ナレッジ ネットワーク 人材教育コンサルタント
1997年,システム販売会社に就職し,営業・技術支援および導入企業向けの研修を担当。その後,人材紹介会社での中途入社社員向けビジネスマナー/IT研修,メーカーでの販売促進セミナーの企画・運営業務を経て,2007年より現職。ビジネスマナー,プレゼンテーション,コミュニケーションなどヒューマン・スキル研修の実施に当たっている。