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 ファシリテーション・テクニックを極める当研究所。現場で培ってきた数々のテクニックやノウハウの中から、即効性があるツールを紹介しています。第19回と第20回は、「セッションプラン」です。種々のプロジェクトにおいて、議論がなかなか思うように進まず悩んだ経験はないでしょうか。セッションプランは、そんな悩みによく効くツールです。今回は、セッションプランの概要を紹介します。

ナポレオンの時代から会議は進展しないもの!?

 みなさんは『会議は踊る、されど進まず』という言葉をご存知でしょうか。

 時は1814年。ヨーロッパでは、ナポレオン失脚後の秩序再建と各国の領土を決めるため、ウィーン会議が開催されました。当然、各国の利害が衝突し、会議は遅遅として進みません。そんな状況を揶揄して生まれたのが、この言葉だそうです。

 ITコンサルタントは、売り上げの増加や業務効率を高めることによるコスト削減などの目標達成に向けて、お客様と二人三脚で日々汗をかいています。そのプロジェクトでは、上流、下流という言葉で工程が分けられています。上流工程では、全体の企画を立てたり、プロジェクトの目標を設定したり、対象範囲を特定したりします。一方、下流工程では、システム機能を設計したり、プログラムを製造したり、業務やシステムを移行したりします。

 上流、下流それぞれに難しいものですが、その難しさの質は異なります。

上流:非常に広い範囲の物事について、限られた情報に基づき結論を出す必要がある
下流:一つひとつの課題は細かいものの、数が沢山あるため忘れがちになる。ちょっと放置すると後で大きなしっぺ返しを食らう

 今回は特に上流の難しさについて考えてみましょう。